さてその1で提示した交通事故の事例である。「ひき逃げ」を立件できるかどうかと報道されていたが、それは難しい所である。
もしかしたら意識清明期に傷病者が「仕事だからもう行きますよ」と言って立ち去った可能性もある。
そしてそのまま歩いて現場から傷病者がいなくなれば、バイクの男もしょうがないとばかりに警察に届けずに自分も立ち去るであろう。
まさかその後、傷病者が大変なことになっているとは素人では想像もできない。
前にも述べたが大昔の法医学の講義で、意識清明期に医療機関を受診し、意識がしっかりしているので帰宅させたところ、しばらくして自宅で死亡して発見された事例を教わった。
医師が診察した後の急死では、特に事故の場合では極めて医師の立場が悪くなるとその時教わったのである。
まああの時代はCTのない時代だったのでまだしょうがない部分もあるが今では受診後の急死は言い訳ができないだろう。
もっともこれは医療関係者の話であって、一般市民に急性硬膜外血腫の意識清明期を見逃すなと義務を課するのも無理な話である。
よって傷病者の予後を素人が予見できるはずがなく「ひき逃げ」の立件には無理がある。
まあ相手が歩いて立ち去ったとしても結果的に警察には届けておくべきだったのかもしれないが。
もしかしたら意識清明期に傷病者が「仕事だからもう行きますよ」と言って立ち去った可能性もある。
そしてそのまま歩いて現場から傷病者がいなくなれば、バイクの男もしょうがないとばかりに警察に届けずに自分も立ち去るであろう。
まさかその後、傷病者が大変なことになっているとは素人では想像もできない。
前にも述べたが大昔の法医学の講義で、意識清明期に医療機関を受診し、意識がしっかりしているので帰宅させたところ、しばらくして自宅で死亡して発見された事例を教わった。
医師が診察した後の急死では、特に事故の場合では極めて医師の立場が悪くなるとその時教わったのである。
まああの時代はCTのない時代だったのでまだしょうがない部分もあるが今では受診後の急死は言い訳ができないだろう。
もっともこれは医療関係者の話であって、一般市民に急性硬膜外血腫の意識清明期を見逃すなと義務を課するのも無理な話である。
よって傷病者の予後を素人が予見できるはずがなく「ひき逃げ」の立件には無理がある。
まあ相手が歩いて立ち去ったとしても結果的に警察には届けておくべきだったのかもしれないが。