店内に落ちていた天ぷらを踏んで転倒したことを店側の責任として起こされた訴訟である。一審では店に責任あり、二審では店に責任なし、そして最高裁では二審の判決を確定させたもの。
大昔、ニューヨークで、店の前に打ち水をしておいたら、それで滑って転倒したことで訴訟になり、店側に責任があると判決が出た事例を聞いた(でもそれが米国では普通らしい)。日本では店前に打ち水をするのは埃を立てないという店側の顧客に対する気遣いとして認められている。この判決を聞いて「えっ? アメリカって国は何でも人に責任を問う社会なんだな」とゾッとした思いがある。
ところが今では日本も20年遅れて「立派な」訴訟大国になった。その天ぷらは、店員ではない、おそらく誰か買い物客が床に散らばせたであろう。それを「自分がやった」と申告せずに立ち去ったことが最大の要因である。いずれ店員が気づいて片付けるのであろうが、その前に他の客が踏んで転倒したのである。そのケガをした人は転倒したのは店の責任としたのである。
大昔、ニューヨークで、店の前に打ち水をしておいたら、それで滑って転倒したことで訴訟になり、店側に責任があると判決が出た事例を聞いた(でもそれが米国では普通らしい)。日本では店前に打ち水をするのは埃を立てないという店側の顧客に対する気遣いとして認められている。この判決を聞いて「えっ? アメリカって国は何でも人に責任を問う社会なんだな」とゾッとした思いがある。
ところが今では日本も20年遅れて「立派な」訴訟大国になった。その天ぷらは、店員ではない、おそらく誰か買い物客が床に散らばせたであろう。それを「自分がやった」と申告せずに立ち去ったことが最大の要因である。いずれ店員が気づいて片付けるのであろうが、その前に他の客が踏んで転倒したのである。そのケガをした人は転倒したのは店の責任としたのである。