いやはや、昨日も38.5℃の熱発のお母さんが来た。子供がA型インフルエンザにかかっていたそうだ。どうかんがえても感染したと思えるのだが、初日の検査では陰性だった。まあきっと感染初期は検査が陰性に出ることもあるので、翌日も熱発していたら再度検査しようと話して帰宅させた。さて翌日もやはり38.0℃以上の熱が出たので再来してきた。今度こそ陽性と思いきや、やはり検査では陰性であった。う~ん最近このような不明熱の患者さんが多くて困った・・・。
いやはや同級生のところではほとんどA型陽性とのことだがうちでは1/4くらいである。残りの3/4は高い熱(38.0℃以上)が出ているわりには、インフルエンザが陰性で、しかも喉の痛みや咳や鼻水などの呼吸器症状もなく、その他、明らかな所見に乏しい不明熱なのである。今時、子供、大人問わず、インフルエンザ以外で高熱のみを主訴とする疾患は???・・・思い当たる節はない。新型でも何でも診断がついたほうが治療方針がたつのでそっちのほうがいいのだが。不明熱はなんとなく居所が悪い。
一昨日、大学時代のクラスの連中6人と宴会があった。出席者全員、各地区で開業しているが、8月ごろからどこも熱発の患者さんが多いということである。毎年今の季節はこんなには多くはなかった。うちでも検査はするが熱発患者の1/4くらいはインフルエンザA型が陽性である。いまどき季節性のインフルエンザはありえないのでやはり新型なんだろうとおもう。同級生の一人は「え?1/4? うちなんかほぼ全員がA型陽性だ。うちの地域では小学校は全部学級閉鎖している」といっていた。このまま冬場の蔓延期に突入しそうである。
1ヶ月くらい前だが、若い腰痛の患者さんがみえられた。以前より腰痛もちでヘルニア気味といわれていたらしい。あまりにも痛がるので仙骨神経ブロックをすることになったが、針を刺したとたん急に失神された。舌根沈下しないよう気道確保してよびかけたらすぐに目を覚ましたのでよかったが、はて原因はなんだろうか?迷走神経反射か癲癇発作か心臓発作か、あるいは最悪、局麻薬の血管内注射か!?などとあせった! すぐ覚醒したのでたぶん迷走神経反射と思うが、「あ~そういえば 昔、献血の時にも意識失いましたよ」と・・・。それ早く言ってよ! こっちの心臓に悪いわあ~。
ここ数ヶ月、医療廃棄物の量が増えてきたようだ。それはたぶん外科的処置の患者さんが増えてきたからだと思われる。そういえばケガをしてこられた患者さんの住所をみると巣鴨駅の向こう側にお住まいの方も時々いる。「どうやってうちのクリニックにお知りになったのですか?」と聞くと、インターネット検索がほとんどのようだ。最近「外科」の看板をあげている診療所は少なくなってきているようである。それにしてもご近所の方は口コミで、遠方の方はネット検索でというのが定番のようである。
9月の4週目には敬老の日(21日)や秋分の日(23日)があります。そして22日も祭日にはさまれているので国民の祝日となり、日曜日も入れると4連休になります。5月のゴールデンウイークはともかく、今回この4連休には注意してませんでした。なにげなく先週「じゃあ4週間分薬出しておきますね」といった患者さんはちょうどこの連休にかかってしまいそうです。なんとか前後に振り分けないとご迷惑をおかけしそうですね。気がつきませんでした。
さて9月になりました。朝夕はそろそろ涼しくなってきたようです。9月と言えば災害の日であったり救急の日であったり、防災関係のイベントが多いようです。うちの町内会は防災訓練もしっかりやっていますが、最近自分はあまり出席していません。うちの町内には消防出張所もあって比較的防災意識も高いように思います。自分も今はなき、この出張所の「火の見やぐら」をみて育ちました。
今年の夏はあまり暑くなかったような気がします。夏の日照時間が短いと秋の米の収穫が心配です。平成4年ごろの冷夏では収穫がすくなく、急遽タイ米を輸入した年がありました。日本には米もパンも麺類もいろいろな主食足りうる炭水化物の食品があります。でも収穫高が低いと、とたんに品薄感からか需要が高まり値段が跳ね上がるようです。自分は1年くらい主食がお米でなくても大丈夫ですが、今年の米の収穫はどうなるのでしょうか? 少し心配。