冷蔵庫の奥からこんにゃくゼリーが出てきた。
家族の誰かが買って保管しておいたものだと思う。
見ると「高齢者と子供は食べないでください」と但し書きがマーク付きで記載されている。食品には似つかわしくない危険なイメージが飛び込んでくるようだ。何やらタバコのパッケージの「健康に与える被害」の注意喚起を彷彿とさせた。
でもこちらは食品である。危険な食べ物としてのレッテルを貼られている理由は、この食品で幼児や高齢者が窒息したためである。おそらくは遺族が提訴して訴訟となり、ついに「この形」で販売されることになったわけであろう。昔のグリコ森永事件でチョコレートのパッケージに「毒入り危険 食べたら死ぬで」という張り紙がなされていたことを連想した。
製造会社の関係者の想いはいかばかりであろうか? 自社製品に自分たちの手で「危険」というレッテルを貼って販売するのである。内心忸怩たる思いであろう。
以前にもこの日記で触れたことがある。餅との比較である。お餅での窒息による死者は毎年あとをたたない。死亡者0という年はない。餅だってある意味危険な食べ物と思うのだが・・。