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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

時津風部屋殺人事件と朝青龍問題

2007-09-27 02:26:37 | 社会評論
 やっぱり本当だった
 朝青龍への処分が厳しく、それに追い打ちをかけるようなバッシングが横行するなか、それ自体が、より大きな事件を隠蔽するための工作ではないかと従前より囁かれていたし、私もそう思っていた。

 私が朝青龍バッシングが民族問題(たかがモンゴル人に「国技」を馬鹿にされたという意識)などを含む、一筋縄でゆかない面をはらむと日記に書いたとき、複数のひとから、それはこの殺人事件から眼を逸らすための協会ぐるみの工作だとの指摘があった。

 
     折角の中秋の名月にこんな話はしたくない。

 横綱審議会のエビジョンイルこと元NHK会長の海老沢も、あからさまに朝青龍を排斥する発言を行っていた内舘牧子も、これらの事実を掌握していたにもかかわらず、それをおくびにも出さず、ひたすら朝青龍問題を拡大するにまかせ、殺人事件の隠蔽を行っていたのである。
 
 なぜ協会や横審が一丸となって時津風部屋を庇うかというと、この部屋が、かの大横綱・双葉山以来の伝統ある部屋だからだ。
 この名門を庇うためなら、「外国人」の朝青龍の問題を焚きつけ、そこへ衆目を集める工作をするぐらい当たり前という感覚なのだ。

    

 協会や横審がどうこれを裁くかが見ものである。加害者である時津風部屋一同は当然のこと、協会や横審もほぼ共犯、少なくとも犯人隠匿に相当するからだ。
 巡業をさぼった朝青龍に引退を迫った内舘は、部屋ぐるみの殺人事件にどう対処するつもりなのか。

 だいたい、朝青龍問題にしても、今回のリンチ殺人事件にしても、協会の管理体制は全くなっていない。そうしておいて、何か問題が起きると部屋のせいにして自らは何の対策も取ろうとしない。
 ここは、協会や横審を一度解散するぐらいの大手術が必要だと思われる。

    
 
 私の提案はこうだ。

1)稽古に名を借りた暴力事件(今回だけではない)が絶えない部屋制度を全廃する。
 だいたいこの制度は不合理である。
 かつて、貴乃花が優勝を続けていたとき、何と40人の幕内力士のうち10人が同部屋(二子山部屋)のため、貴乃花はそれらの力士と対戦することなく優勝していたのだ。
 こんなハンディがついたスポーツはほかにはない。

2)国技だ、相撲道だという狭小な看板を外し、開かれたスポーツとして再出発すべきである。
 むろん、相撲が持つ伝統的なものをすべて捨てろというわけではない。
 それらの美しさや華麗さを継承しながらも充分スポーツとしての合理的な展開が可能なはずである。

    

3)現在の相撲教習所を充実させ、力士はすべてそこの所属とし、幕内、十両などの力量別練習法、指導法を組織する。

4)女性は排除という悪しき伝統は改めるべきである。
 排除といいながら、大阪場所では女性知事が出す大阪知事杯をしっかり貰っているではないか。
 そのくせ、その賞を出す知事を土俵に上げないと言うのはまことに失礼千万な話というほかない。

 

 今回の殺人事件を、たまたまその部屋で起こった不祥事として済ますのではなく、これを契機に大相撲全体の改革を断行することが必要だと考える。

 先にも述べたが、名古屋場所での新弟子は0人であった。
 そして3月に入門した貴重な若者は無惨にも殺された
 このどこに大相撲の未来があるのか
 まあ、野垂れ死ぬつもりならばそれはそれで良いのだが・・。


コメント (4)
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