goo blog サービス終了のお知らせ 

六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

いったい誰が?謎のプレゼント。

2008-07-19 00:56:58 | よしなしごと
 私はいろいろあって、名古屋へよく出かけます。
 その際は、自宅から約2キロの道のりを自転車に乗り、岐阜駅南口に近い実家の軒下にそれを置いてJRに乗ります。

 先般もそうして出かけたのですが、帰りに自転車の前籠に何か包みが入っているのを見つけました。
 母が入院以来、私の姪が留守番をしているのですが、さすがに夜も遅かったので、それをあえて問うこともなく帰宅しました。
 というのもそれまでも、私宛の郵便物などがあった場合には、そうして自転車の前籠に入れられてあることがしばしばあったからです。

 

 ところでその包みですが、帰宅してよく見ると、包装紙に包んだ細長い箱です。
 よく注意してみましたが、メッセージや送り主の名前もありません。慎重に包みを空けると、それは靴下の入った箱でした。そしてそこにも何のメッセージもありません。
 店の名前は分かりません。薔薇の花に、「Thank you very much」と書かれたごく一般的な包装紙です。

 誰かが私にってもってきたものを、姪が自転車の前籠に入れておいてくれたんでしょう。まあ、明日になれば分かることだとそのままにしておきました。
 しかし、謎が深まったのは一夜明けてからです。
 姪に問い合わせた結果、だれからも受け取ってはいない、気がついたときにはそこにあったから、当然、おじさん(私のことです)が知っているものとしてのままにしておいたというのです。

 

 だれが入れたのでしょう?
 自転車が何台も並んでいる自転車置き場ではありません。だから間違えて入れたとか、隣の自転車の人が荷物を整理している折にふと置いたまま忘れたとかいうものではありません。
 道路に面しているとはいえ、一応、軒下に置いてある自転車ですから、その前籠にものを入れるというのは間違いやミスではなく、まさにそこへと置いたのだと思われるのです。

 だれが入れたのでしょう?
 姪は、「おじさん、誰かに親切にして、そのお礼ではないの?」といいますが、私は人類全てにすべからく親切にしていますから、もしそうだとしたら、今頃私の家は靴下に埋もれているはずです。

 あと、考えられるのは、私に密かに慕情を抱いている人です。
 これも特定は困難なのです。何度も日記に書いている通り、街を歩けば、「郷ひろみの甥御さんですか」とか、「木村拓哉さんの弟さんですか?」とか、「<冬のアナタ>っていう韓国ドラマに出ていませんでした?」とか訊かれるのは日常茶飯事ですから、そのうちの誰かが、特に、私が多少穴の開いた靴下も履いていることを知っている誰かが、私に靴下をプレゼントしてくれることは大いにあり得ることなのです。
 
 
 
 ひょっとしてこれを読んでいる貴女、もし貴女でしたら、メールやメッセージでその旨をお知らせください。
 私も一応妻帯者ですが、そのへんんところはお互いに知恵を絞れば何とかなるかも知れません。

 それまでは、靴下は履かないでおきます。
 貴女の愛の証を足に履くなんて、私はそれほどデリカシーを欠いた男ではありません。かといって、頭に被って踊り歩いたら変態扱いです。
 いずれにしても困ったものです。

 本当にだれなんだろうなぁ。
 吉永小百合が私の自転車の場所を知ってるはずはないんだがなあ。
 ひょっとして、スカーレット・ヨハンソンかしら・・。


一生懸命記憶の糸を手繰って探り出したエピソードがひとつだけありました。一度日記に書いたかも知れませんがもう2、3年前、そこへ自転車を置いていたら、30代ぐらいの男が寄ってきて、「おじさん、飯食う金がないんだけど350円くれないか」と悪びれもなく頼みます。

 見たところ身なりもあまり崩れておらず、表情にもへつらいや卑しさがありません。
 そこで小銭入れを探ったところ適当な金額がなかったので、千円札を渡しました。

 彼は「ありがとう」といって何事もなかったように去ってゆきました。その一連の挙動があまりにも自然でさっぱりしていたため、なんだか爽やかにすら感じました。
 反面、私の嫌らしい猜疑心は、あんな風にたかりなれているのかなとも思いました。
 しかし、何か自然な感じの方が強かったのは事実です。

 今回の件がそれと関連があるかどうかはまったく分かりません。
 






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする