一夕、初めてのホールでクラシックを楽しみました。
名古屋の中心栄近くに、昨年春にこけら落としをしたキャパ3~400人のこぢんまりした室内楽・声楽など向きのホールです。
名付けて「宗次(むねつぐ)ホール」。
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小さいからといって馬鹿にしてはいけません。このホール、音響がすばらしくいいのです。
ソロ楽器などの反響、残響が素敵で、ピアニッシモで終わる演奏などで通ぶって早々と「ブラボー」を叫ぶおやじなど、殺してやりたくなるほどその余韻がすばらしいのです。
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CoCo壱番屋のページから転載
ところで、この「宗次」でハハ~ンと分かる人はその道のプロです。
その道とは決してクラシックではありません。チェーン店やフランチャイズのプロだということなのです。
というのはこのホール、全国に1000店近い店舗を擁する「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者、宗次徳二氏が、いわば企業メセナとして展開している事業の一環なのです。
この宗次氏、いわば現代における立志伝的な人物で、1974年に脱サラし、夫婦二人で始めた喫茶店のメニューだったカレーが好評だったのに着目し、78年に一号店を出店、以来30年、先述したごとく今や1000店を数えるに至ったのです。
この成功は本人の予想以上であったようで、これらの収益を社会へ還元するためにと、2003年イエロー・エンジェルというNPOを立ち上げ、先に述べた「宗次ホール」もその事業の一環のようです。
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しかし、このホールにはそうした宣伝臭は一切ありません。
ここでクラシックを楽しんだ人でも、かなりの人はここが「カレーハウスCoCo壱番屋」の関連施設であることを知らないはずです。
むしろ、「カレーハウスCoCo壱番屋」を日常的に利用している人の方がその事実を知っているかも知れません。
私はやっかいな性格で、そうした急速に金儲けした人(いわゆる成金)にはついつい、厳しい目で見てしまいます。おまけに、自分の過去の仕事柄、フランチャイズやチェーン店に対し、ある種の偏った見方もあるかも知れません。
しかし、ここへの目は緩みがちです。ここのメセナは、サントリーやその他の大メーカーが、ほんのおこぼれを恵んでくれるのとは幾分違うように思うのです。
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当日のステージ。フラッシュを炊かなかったのでややピンぼけ
私自身は外で飲むことはあっても食事のみをすることはまれですから、「カレーハウスCoCo壱番屋」とはあまり縁がないと思います。
しかし、全国の皆さん、カレーを食べるなら「カレーハウスCoCo壱番屋」にしましょう。
え? 夏場は暑いって? 何をおっしゃるウサギさん! 夏こそカレーでスタミナじゃないですか。
だったら、お前が行けって? 私は行きませんよ。しかし、私の息子がどうやらときどき行っているようで、今度会ったら、もっと行くように言っておきます。
あ、ちなみに私が聴いたコンサートは、スイスを拠点に活動しているチェリストの林 峰男のリサイタルで、曲目は以下。
・ベートーヴェン チェロソナタ第2番 ト短調
・レーガー 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調
・ファリャ/マレシャル編曲 スペイン民謡組曲
・ドビュッシー チェロソナタ ニ短調
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当日のプログラム
私の好みとしてはドビュッシー。
お互いに楽譜通り弾いていては醸し出せない、その場での呼吸会わせによるアンサンブルが、臨場感の高い演奏を実現していたように思います。
なお、ピアノは島田彩乃。華奢で美形だが力演でした。
二人の奏者の出た打ち上げに私も出ましたが、末席で話ができなかったので、ワインをがぶ飲みして帰ってきました。
転んでもただではおかないという貧乏人の処世術がしみこんだ私なのです。
名古屋の中心栄近くに、昨年春にこけら落としをしたキャパ3~400人のこぢんまりした室内楽・声楽など向きのホールです。
名付けて「宗次(むねつぐ)ホール」。
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小さいからといって馬鹿にしてはいけません。このホール、音響がすばらしくいいのです。
ソロ楽器などの反響、残響が素敵で、ピアニッシモで終わる演奏などで通ぶって早々と「ブラボー」を叫ぶおやじなど、殺してやりたくなるほどその余韻がすばらしいのです。
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CoCo壱番屋のページから転載
ところで、この「宗次」でハハ~ンと分かる人はその道のプロです。
その道とは決してクラシックではありません。チェーン店やフランチャイズのプロだということなのです。
というのはこのホール、全国に1000店近い店舗を擁する「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者、宗次徳二氏が、いわば企業メセナとして展開している事業の一環なのです。
この宗次氏、いわば現代における立志伝的な人物で、1974年に脱サラし、夫婦二人で始めた喫茶店のメニューだったカレーが好評だったのに着目し、78年に一号店を出店、以来30年、先述したごとく今や1000店を数えるに至ったのです。
この成功は本人の予想以上であったようで、これらの収益を社会へ還元するためにと、2003年イエロー・エンジェルというNPOを立ち上げ、先に述べた「宗次ホール」もその事業の一環のようです。
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しかし、このホールにはそうした宣伝臭は一切ありません。
ここでクラシックを楽しんだ人でも、かなりの人はここが「カレーハウスCoCo壱番屋」の関連施設であることを知らないはずです。
むしろ、「カレーハウスCoCo壱番屋」を日常的に利用している人の方がその事実を知っているかも知れません。
私はやっかいな性格で、そうした急速に金儲けした人(いわゆる成金)にはついつい、厳しい目で見てしまいます。おまけに、自分の過去の仕事柄、フランチャイズやチェーン店に対し、ある種の偏った見方もあるかも知れません。
しかし、ここへの目は緩みがちです。ここのメセナは、サントリーやその他の大メーカーが、ほんのおこぼれを恵んでくれるのとは幾分違うように思うのです。
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当日のステージ。フラッシュを炊かなかったのでややピンぼけ
私自身は外で飲むことはあっても食事のみをすることはまれですから、「カレーハウスCoCo壱番屋」とはあまり縁がないと思います。
しかし、全国の皆さん、カレーを食べるなら「カレーハウスCoCo壱番屋」にしましょう。
え? 夏場は暑いって? 何をおっしゃるウサギさん! 夏こそカレーでスタミナじゃないですか。
だったら、お前が行けって? 私は行きませんよ。しかし、私の息子がどうやらときどき行っているようで、今度会ったら、もっと行くように言っておきます。
あ、ちなみに私が聴いたコンサートは、スイスを拠点に活動しているチェリストの林 峰男のリサイタルで、曲目は以下。
・ベートーヴェン チェロソナタ第2番 ト短調
・レーガー 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調
・ファリャ/マレシャル編曲 スペイン民謡組曲
・ドビュッシー チェロソナタ ニ短調
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当日のプログラム
私の好みとしてはドビュッシー。
お互いに楽譜通り弾いていては醸し出せない、その場での呼吸会わせによるアンサンブルが、臨場感の高い演奏を実現していたように思います。
なお、ピアノは島田彩乃。華奢で美形だが力演でした。
二人の奏者の出た打ち上げに私も出ましたが、末席で話ができなかったので、ワインをがぶ飲みして帰ってきました。
転んでもただではおかないという貧乏人の処世術がしみこんだ私なのです。