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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ブルーな土曜日の八つ当たり的感慨

2010-02-27 16:17:41 | よしなしごと
【はじめに】もう何度かの土曜日を経験してきた。
 70年以上生きてきたから、毎年五十数回の土曜日があるとして、約4,000回の土曜日を迎えてきたことになる。
 それらのすべてがハッピィであったわけではない。
 もしその全てがハッピィだとしたら、日曜日も月曜日も黙ってはいまい。

 そんなわけで、今日は幾分ブルーな土曜日である。
 そのわけはいうまい。いったところで人様の共感を得られる話でもない。
 当然のことではあるが、こんな日の感慨は幾分八つ当たり気味になる。
 どんな風にかというと、以下のようにである。

  

午前中、近くの診療所へ行く。いわゆる病気の部類には入らないのだが、年齢から来る症状に対し薬などなど注入してその作用を和らげようという魂胆だ。
 今回の目的はふたつ。ひとつは睡眠障害。
 私のそれは途中覚醒といって、寝付きは悪くはないのだが2時間もすると目が覚めてしまい、そこから先の睡眠がうまく進まない。昨夜は特にひどかった。
 変なときに目覚めてしまうと、変な想念に取りつかれる。
 例えば、地球が爆発するのではないか、そしてそれはたぶん私のせいなのだといったことなどである。老人性の鬱というきわめて適切な表現が相当するのだろう。

 もうひとつは、鉄板を背負ったように肩から背中が重いということである。
 これも老人病には違いないが、徳川家康の「人生は重き荷を背負いて…」を連想させる。家康も頑固な肩こりであったに違いない。

 それにしてもこの診療所、何度訪れてもBGMはモーツアルトの40番、しかも第一楽章のみのリフレインである。いくらモーツアルト好きでも食傷気味である。何よりもそこに四六時中いる自分たちが飽きないのだろうか。

  

今日の新聞は読むところがない。品のない週刊誌以下の内容である。
 A新聞の一面は、張という棋士が七冠を達成したという囲み記事のほかは、コラムも含めてすべてあの話である。
 いま、それと並行して冬季国体が開催されている。A新聞は、それに関して、一段で見出しも含めて16行で片付けていた。

     
    マニュアル写真をスキャナーで取り込んだのでよけいひどくなった

私の住む地域で文化祭というものが行われている。市町村という大きな単位ではなく、小学校の一校下の規模である。その校下でのサークル活動の発表会と思えばいい。
 見に出かけた。写真のコーナーで足を止めた。
 「春へのざわめき」というタイムリーな題名を付けた作品があった。
 しかし、その写真がよくない、やたら煩雑で、神経症を絵にしたような作品である。
 どこのどいつがこんなものをと作者名を見たら、私の名前が記されていた。
 下手くそめが!

     

ブルーな土曜日といっても悪いことばかりではない。
 私のうちの早咲きで桜ん坊のなる木の蕾が、昨日の雨にも誘われてもうかなり膨らんできた。
 もう一週間もしたら、咲きそうな勢いである。

【おわりに】もうあと何回土曜日を迎えることができるだろうか。
 そのうちにはもっとブルーな土曜日もきっとあることだろう。
 今日はたぶん、そんな日のための練習に違いない。
 

コメント (4)
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