
春以来、6,7回のコンサートに出掛けたが、17日の五嶋みどりさんのものでしばし休憩。
3月以来手がけてきたまとまった仕事が最終段階へ入ってきたのと、新しく文章を書き始めねばならない。後者のためにはあと2冊ほど、参考書も読まねばならない。夏過ぎまではしばらくおあずけか。でも機会があればたぶん出かけるだろう。
五嶋さんの演奏はどれも素晴らしかったが、とりわけ最後のシューベルトの「ピアノとヴァイオリンのための幻想曲 ハ長調 D934」が素敵だった。その情感がストレートに伝わる演奏だった。
プログラムの曲目解説も彼女自身の手によるもので、なかなか適切であるし、文章家でもあることを知った。多彩な人である。
演奏家としてはむろんだが、社会貢献においてもその好感度は高い。学校や施設を訪れ、子どもたちにその演奏を聴かせるのみか、楽器に触れさせて音が出るその瞬間を体感させるなどの活動を展開している。そのため、年間の演奏機会はゆうに100日を超えるという。
14歳の折のあのバーンスタインとの伝説以来、彼女は輝き続けている。