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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ショパンを聴きながら・・・・

2024-10-10 15:59:29 | 音楽を聴く
NHKFMでショパンの大曲「練習曲作品10」をを聴きながら、7月に訪れたワルシャワの風景をいろいろ思い浮かべていた。
ドイツとロシアの大国に挟まれて戦乱の揺り籠で弄ばされた歴史の日々、ここの多数のユダヤ人が戦後ユダヤの建国に馳せ参じ、シオニストとして今や殺す側に回ってるという歴史の悲惨。
日本も近代以降、戦火に見舞われることもあったが、地続きの他者との対面を知らない。「占領軍」であったアメリカを「進駐軍」と呼んで姑息にも自分の味方のように遇し続けたこの民は、かつて国境を超えた進出・侵略先のなかで、自らが醜い他者であったことも知らない。
国境を超えて西に向かったショパンの音楽のなかには、単なる民族主義を超えた、他者のなかでの自己の確立への憧憬のようなものがある。
 
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
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