六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ワルシャワへ着く 駅周辺の衝撃  八五歳ヨーロッパ一人旅

2024-08-12 17:47:18 | 旅行

 今回の旅の主要目的は旧友にして畏友、K氏を訪れることだったから、あとはせっかくヨーロッパまで来たのだからというおまけのような旅だ。しかし、そのおまけにワルシャを選んだというのには積極的な理由がないわけではない。

 そのひとつはドイツの侵攻に始まりソ連の反撃に終わるあの第二次世界大戦で、徹底的に破壊されながら、それから見事復旧を果たし、今や世界遺産にまでなった旧市街を見ておきたかったこと、世界的音楽家として知られるショパンと出会うこと、ヨーロッパでもっとも密度が高いといわれたユダヤ人が暮らしたこの国、そしてこの都市でのその変遷の歴史を探ること、そして今一つは、アンジェ・ワイダ監督の映画「灰とダイアモンド」や「地下水道」の痕跡、特に後者の背景、1944年のワルシャワ蜂起の痕跡を探ることなどであった。

          
         
         
         
 ワルシャワ中央駅に着く。ここはホームのすべてが地下で、頭端式(ほうき状)ではなく複数のホームを列車が行き交う。
 時間は夕刻に近い。今日は駅の近辺のみの探索に留める。まずは薄ら鉄ちゃんの儀式としてホームの列車を撮る。そして地上へ出たところで駅舎並びに近辺の建物を撮る。

      
      
 それらの写真で、まさにこの駅の近辺で時代がクロスしているのを実感する。
 まず駅舎である。中央駅を示す掲示の下はマクドナルドが広く広がっているようだ。

 周辺を見てみよう。駅の東側にまるっきり時代を超越したかのようにそびえるのが、かつてソ連圏内あったこの場を象徴するかのようなスターリン様式(?)の建造物、文化科学宮殿である。私はかつて、同様のものをサンクトペテルブルクの郊外で見ている。
 それに今ひとつ、まさに今世紀のいまを示すかのように、駅の南側にひときわ高くそびえるのが韓国の大企業サムスンの高層ビルである。

         
        



 まさにこれぞ、現今の世界!という感じではないか。なんとなく落ち着きのなかにまとまったドイツ、ライプチヒから来た身には、この落差はいくぶん衝撃的だった。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 別れの感激・そのときもらっ... | トップ | 70歳以上交通費無料のワルシ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。