真鍋淑郎さんのノーベル賞受賞、岸田文雄新総理などは「日本人としての誇り」とはしゃぎ、メディアも「日本人」を強調しているが、彼が1975年以降、アメリカ国籍を取得したアメリカ人であり、その移籍の動機は「日本では何かと研究に差し障りがあったから」というのはほとんど報じられていない。
日本は二重国籍を認めていないから、真鍋淑郎さんはれっきとしたアメリカ人なのである。
近年、人類が地質学上や生態系上で地球環境に決定的な刻み目をつけるという意味でいわれる「人新世」という概念も、真鍋さんのような実証的な研究によって裏付けられている。
思うに、大企業や重化学工業の下請け化している日本の大学の研究室では、真鍋さんのような研究は実らないのみかほとんど不可能だったのではないだろうか。
アメリカ人研究者・真鍋さんの地球規模での先見を導き出した業績に拍手を!