牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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奥の細道、迷い道。「東北酒蔵街道」って何なんだろう?

2017-09-12 12:04:11 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
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昨日、東北被災地のワイナリーに触れましたが、東北の震災復興に、こんなのもあるんですね。



その名も「東北酒蔵街道」。

今朝確認したメールにそんなワーディングがあり、調べたら上のwebサイトに行き当たったのですが、全然知りませんでした。


サイトの説明を見ると、「日本有数の酒どころである東北の"酒蔵"を観光資源として考え」立ち上げられたプロジェクトで、要は東北6県の蔵元100社を、近隣の観光地と共に紹介しているサイトです。

ちらちら見たのですが、「街道」といっても、特定の一本の街道でも、札所めぐりのように順序があるわけでもなく、
単に東北にある酒蔵のマップ(見学可能とか試飲可能とか、の条件はあるようです)。迷っちゃいそう。


「とりあえず100軒集めようぜ」的な、なーんか適当な(愛のない)リスティングだったので、背景を調べてみたら、経済産業省のプロジェクトで、プレスリリースもありました。
(まあ、今朝もらったメール自体が復興支援関連のものだったので、想像はついていましたが)


官民からなる「東北・夢の桜街道推進協議会」(事務局:青梅信用金庫内)は、「桜の札所巡り」による交流人口拡大に向け取り組んできたところ。
平成27年度から、同協議会では東北全域の開放酒蔵と地域資源(食、温泉、紅葉等)を巡る旅「東北酒蔵街道」を展開。東北地域への通年観光誘客及び地場産品の消費拡大を図る。



いかにも役所、です。


当然、立ち上げには国税局や酒造組合中央会も協力しているでしょうし、有形無形の支援があるのでしょうから業界的にはウエルカムなのかもしれませんが、例えば福島のご懇意の蔵元さんのページを見てみると、、、、、


うーん。。。


「東北自動車道から見える蔵は、モダンな社名ロゴデザインが目を引く、近代的な外観だ」と書いてありますが、写真は(以前の)昔ながらの由緒ある蔵だったり、「日本で一番新しい酒蔵、2007年創業のこの蔵」とありますが、蔵元さんのホームページでは創業は1897年となっている(確かにこの辺りはややこしい)。

本当に社長のYさんに確認をとったのかなぁ。。。


他の蔵元さんのところを見ても??の部分がありますね。

レポーターそのものは錚々たる方々なのですが、運営側(編集側)が「とにかく100軒集めるんだ!!」となってしまっているのが手に取るようにわかる。
(以前、この分野の仕事もしていたので、、、、、役所の仕事って、そういう側面があるんですよね)


まあ、これも税金を使ったGDPの押し上げになっているので、アベノミクス的には良いのでしょうし、経産省だけあって「アイディアソン」とか「スマホアプリ」とか、ハヤリの仕組みも取り入れてはいますが、結局広告代理店さんとかコンサルさんのための事業にも見えてしまい、もうちょっと効率的な税金の使い方もある気がする。。。。


なーんて言っていたら睨まれてしまうので、黙ってますよ。はい。




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