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最近、「モノ消費」から「コト消費」へ、などという論評とかが流行っています。
モノはその物質的な価値のみで評価されるのではなく、その背後にある物語なども含め評価される、ということでしょうが、これ、1980年代とかに流行った、なんちゃって記号論的な解釈で消費社会を捉えたものとも言えるのかもしれませんね。
(頷いてくれる人、どの位いるんでしょうか)
それでは、こういう御依頼は「コト消費」なのでしょうか?
3万円のお酒が欲しい
こういう御依頼(御相談)って、多くはないですが、存在しているんですよね。
(特にワインは案外ある)
今日もそんな御相談(金額は違うけど)があって、「○万円の日本酒はないか」というもの。
お急ぎということで、すぐにわかる範囲での商品をご紹介したのですが、今後の為に少し下調べをしてみようと思い立ちました。
そこはネット社会、色々なお店が集まっている「楽天」に、「高額商品」というカテゴリがあり、そこで「高い順」ランキングがわかるようになっています。
こちら
1位は「十四代」の「龍泉」という銘柄で、売価は367,200円!!、2位、3位も同じ銘柄です。
4位も同じく「十四代」で「白雲去来」、5位はこれまた「十四代」の「七垂二十貫」です。
以降、そんな感じで、「十四代」の「○○○」というお酒のオンパレード。
わずかに8位に楯野川さん、9位に喜久水さんが入っていますが、その後は22位の磯自慢、25位の黒龍以外はぜーんぶ「十四代」。
このランキング、いわゆる参考小売価格ではなく「売価」なので「プレミア価格」となっているのだと思いますが、それにしても「十四代」ってスゴイですね。
社長の高木さんの色々な取り組み(や近年では中田英寿さんとのコラボ)によって大ブレイクとなった「十四代」は、いわば「コト消費(特にメディアとの相乗効果系)」での申し子とも言えますが、その先にあったものは、彼の思惑とは異なった「プレミアであることを消費」というか「カネ消費」とも言える商品になったのかもしれません。
ちょっとそれにはついていけないなぁ、と寂しく思いつつ、男は黙って白鷹、です。
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