牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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古本まつり/ブックフェスティバルで考えた、蔵元さんと卸の関係

2017-11-07 12:53:38 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
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文化の日土曜出勤日曜と、結構盛り沢山な週末でした。


その一つが、皇居を一周してから向かった、

こちら

毎年この時期に開催される「神田古本まつり」

写真にあるように、第58回ということですから、自分の生まれる前、東京オリンピックよりも古いですよ。


この「古本まつり」は読んで字のごとく、古本(古書)が中心で、掘り出し物を探しに本の虫たちが集まってきます。

古本

ネット検索が主流になった昨今ですが、ネット(の古本サイト)で探しても見つからなかった絶版本をGET!できました。本当に偶然でしたが、ラッキー!です。


そんな「古本まつり」に対し、裏手のすずらん通りで同時に開催されているイベント

こちら

神保町ブックフェスティバル」です。こちらは第27回と言うことですから、平成になってからの開催ということになりますね。

で、「神保町ブックフェスティバル」の「古本まつり」との違いですが、こちらは出版社や新本のお店等がお店を出していること。




写真に写っている有斐閣をはじめ、岩波書店や丸善、藤原書店、八坂書房、音楽之友社、晶文社などなど、老舗やちょっとマニアックな出版社等が絶版本などを割引販売していて、これはこれで楽しい。


ただ、、、、、、

行った日/時間のせいかもしれませんが、「古本まつり」のエリアよりも「神保町ブックフェスティバル」のエリアの方が活気があるように見えました。


昔は明らかに逆でしたが、、、、理由を考えてみると、「神保町ブックフェスティバル」の方が、お店毎のバラエティが豊かで、しかも最近は出店数が増えている。

対して「古本」の方は、個性あるお店が減って来ていて「何でも売っている」感があるし、欲しいものが決まっている場合はネットの方が早い(し安い)。そのために来る人が減っているのかなぁ。




しかし、翻って考えると、これってお酒の業界にも似たようなことがあるかもしれませんね。

「古本」は流通側ですし、出版社に対応するのが蔵元さん。


世の中のニーズは決してなくならないので、個性ある蔵元さんを中心に日本酒全体が底上げされる中、中間流通では個性ある卸がなくなってきてしまい、価格の点も含め、何でも売っているネット等に押され、消費者から離れてしまう。




いや、それではいけません。ウチも味のある古本屋としての姿勢、蔵元さんに寄り添い、ともに歩く姿勢も忘れてはいけません(あ、売っているお酒は新しいです)


文化の秋に考える、升本総本店でした。






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