牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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日本酒の越境ECの参考にも。日本から「モンマルトルで最もアヴァンギャルドなワインショップ」で注文

2017-11-28 12:06:48 | 附属酒類経済研究所
                           
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日本酒ブーム?の一翼を担っているというか、業界として期待しているのが海外での需要。



これまではほぼゼロだった需要ですから、まさにブルーオーシャン、と言いたいところですが、あちらで日本酒を売っている酒販店さん自体が少ないというか、流通網が細く乏しいこともあって、棚の奪い合いはレッドオーシャン(血の海の争い)になっているようです。


そんな状況の下、それでは、とちょっと目端が利く人なら思いつくのが、アリババやAmazonなどに代表されるEコマース。
いわゆる越境ECですね。

ウチにも関連するお話などがありますが、課題も色々あって、一筋縄で行かない。


そんな中、受け手(輸入側の消費者)がある程度成熟している越境ECの例として、個人的に注目しているのがこちらです。

これ


これ、マヨネーズのキューピー(やジャムのアヲハタなど)の源流で、ワインのインポーターでもある中島董商店さんの新しい取り組み(サイト)です。
(そう言えば、以前ウチを担当していた某インポーターさんの美人担当さんが何年か前にこちらに移られましたね)


ネーミングは「ワイン個人輸入支援ECサイト『WineBouquet(ワインブーケ)』」で、サブタイトルの通り、日本の消費者が、このサイトを通じ、フランス現地のワインショップのワインをネット上で選んで直輸入することが出来るというもの。







配送、関税などの全てのステップをワンストップでこのサイトが代行するそうです。
注文から約1週間~2週間前後で届くということですから、かなり素早い。


サービス開始時点では、「モンマルトルで最もアヴァンギャルドなワインショップ」など4軒がラインナップされていました。

 

ムーラン・ルージュには行けないけれど、ネットでポチってモンマルトル気分、ということですね。


「現地の信頼できるお店」⇒「信頼できる国際流通業者」⇒「日本の消費者」というのは、(価格を見ていないのでコストパフォーマンスはわかりませんが)良い流れだと思います。


で、これ、逆向きの日本酒の越境ECでも参考になりますよね。


現在、日本の越境ECというのは日本酒の保存(輸送時間)の問題もあり、中国など近場のアジア諸国を意識している場合が多いですが、その中には「プレミア商品が欲しい」というニーズもふまえ、ブローカー的な仕入れをしている例も見られます。

もちろん、ブローカーだから即座にダメということはありませんが、得てしてそんな場合、歴史的に蔵元⇒卸⇒小売という流れをふまえた品質管理等の信頼関係が稀薄になっていく懸念もあります。
(蔵元さんによってはそれが理由で直接海外に進出、というのもありますね)

その意味で、この「ワインブーケ」の取り組みは興味深い。


今回のものは、日本のワイン市場が消費者も含め成熟しているからこそのサービスと言えるかもしれませんが、これからどうなっていくのか。

まずは会員登録して、買い付けてみましょうか。
(あるいは、渡仏する?という家人に頼んで偵察してきてもらうとか)





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