妹の話によると、昨日はあれから夜中の12時を過ぎても、父は帰らず、さすがに心配になって、近所の店をいろいろ探しに行ったそうだ。しかし見つからず、困り果てた所で、偶然タクシーから降りてくる父と女性を発見。父はベロンベロンで「もう1軒行こう」と言っている状態だったそうである。
娘達の言う通り、ちょっと派手めで水商売風の女性だったそうだ。今までも酔って散々な状態で帰って来た時は、恐らくこの人が同伴していたものと思われる。
妹はつとめて冷静に女性に挨拶したそうだ。
「でね、わざと聞こえるように、お医者さんからお酒は止められている事や、酔って大変な事になる事も言っておいたの。これで本当にお爺ちゃんを大切にしてくれる普通の女の人だったら、考えてくれると思ってね。」
「なるほど!それはそうだね!!」
その後私は、今は年金の収入だけではおさまらず貯金を食いつぶしている事を、父に話した。
これは予想通り、話は平行線になるばかりだった。
「お前は俺の本当の年金の額は知らない」「俺の金をお前に言われてたまるか」「そんなに俺の遺産がほしいのか」「それなら俺は1人で生活する」・・・・こんな感じですかね。。。
以前は私に会うたびに、「一緒に歌いに行くか」とニコニコしていた父であるが、今では私は妹のグルだと思い込んでいるようで、数ヶ月前とは全然態度が違う~~~「俺の金をお前に言われてたまるか」と言われても、アンタが金を使い果たしたら、誰がアンタを病院でもホームでも入れるんだよ!って感じだ。
まぁ、でも、こうして心のスキマをつけ込まれた(あくまで仮定だが)のは、淋しかった事や、私もあまり父にかまってあげられなかった面もあるんだろうな・・・。
妹も、週に1回でもデイケアやヘルパーさんをお願いしようかとも考えているようである。
はぁ・・・。
何度も書いてきたけど、いつか自分もこの道を通るのだろうか。
そして、ぐったり家に戻った。
「いや~やっぱりお爺ちゃんがボケちゃってね・・・kekeは私がボケたらどうする?」
「見捨てる。」
「あぁ・・それでいいと思う。私がそうなった時は、すぐに老人ホームでもどこでも入れてかまわないからね。」
妹夫婦はいざそれでも、実際に親がそうなると、本当に施設や人に頼むのは躊躇してしまうそうである。自分の責任のような気がして、ふんぎりがつかないそうである。だから、自分たちは念書にして、娘達に渡そうかとも(冗談半分に)言っているそうである。
私もそのうち口先だけでなく、念書にしてkekeさんに渡そうと思う。
あの子が30代に入った時点でそうしよう。