妹からの電話第一声は「とうとう、お爺さんがやってくれたよ」から始まった。
(えぇ・・またウ○コ??)と慄きながら、私は続きを聞いた。
その話は以下のようである。
今日も父は「夕飯はいらない」と言って出かけようとした。妹はカレンダーの今日の所に父のマークがついていたのを知っていたので、また親友のM男さんと食事に出かけるのかと思っていた。
「M男さんと食事をするの?」
「あ、あぁ・・(今から思うとここで少し間があったらしい)・・M男と。」
それで、いってらっしゃい~お酒は飲まないでね、と妹は見送ったそうだ。
そして数時間後。
妹はスーパーで買い物をし終えると、スーパーの外にある遊び場広場で遊んでいる娘2人を迎えに行った。そして、娘達が言うには、さっきお爺ちゃんがここのすぐ脇を通ったそうである。しかも赤いシャツを着た女の人と・・・。(←たぶん、例の女友達だと思われる)
妹 「それで、ミーはショックを受けて、ずっと泣きじゃくっているの・・。まだミキは小さいから、あまり分かってないんだけど、ミーにしてみたら、おじいちゃんは今でもおばあちゃんをずっと仲良しだと信じていたでしょ・・。だからね。」
sake「家では、自分はおばあちゃん1人を愛してる位の美談ばかり、こいてるからなぁ~」
妹 「それでね、ミーが『おじいちゃん~』って声書けたのに、聞こえなかったのか、聞こえないフリをしたのか、行っちゃったらしいよ。」
sake「ミーちゃんはおばあちゃんが好きだったからね・・・」
妹 「私も『おじいちゃんだって、家で1人でずっとTVを観ているよりは、外で友達と食事でもした方が楽しいから、おばあちゃんも喜ぶと思うよ』ってフォローはしたよぉ~、でも、ミーがこれから、じいちゃんを見る目は変わると思う・・・。」
sake「それで、じいちゃんは?」
妹 「まだ、帰ってきてないのよ。また遅いんじゃないの?」
私と妹はそれぞれ「自業自得だよね」とつぶやいた。
それから、妹によると、最近は金遣いも荒くなったようだ。しかも自分の年金を倍額もらっていると思い込んでいるから、始末が悪い。
幾らこっちが説得しても、「自分の年金はこれだけある」と信じて疑わない。私も何度も言った。例え証拠があっても(確定申告の用紙等の)認めないと思う。じいさんの思考回路は、自分の都合のいいように回っていて、それ以外の現実は認められないのだ。
sake「まったく、納得できない!女友達だけなら、まーいいとして、そうやって年金だけでは物足りず貯金までおろして女に貢ぐなんてね。」
妹 「でも、『俺の金だ』って言われちゃうとねぇ・・おろさない訳にもいかないんだよね。」
sake「いいや!老人ホームに行くためならともかく、色ボケのために私への遺産が無くなるなんて納得できない!家の税金(固定資産税)だって、食費だって払ってもらうのが当然でしょ!少なくても10万は家に入れてもらわないと!一度言わなくては。」
妹 「え・・・・。
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とは言っても、話が通じないんですよね・・・・
優しく言っても、自分に都合が悪いとすぐに無かった事になるし、キツク言えば、またしょげるし、どう言えばいいんだろう~><