また弁当用にホットケーキを焼きました。 →
これは冷凍庫に入れて、自然解凍でお昼に食べます。
昨日、実家に行くとまだ父は寝ていて、妹と話をしました。
父に「改まって話がある」と言われて聞いてみると、また施設に入りたいと言うのだそうだ。
「子供達はおじいちゃんが居なくなるのはイヤなんだって・・・特にミーはだんだん家族が減っていくのはイヤなの。」
母の葬式で泣いていたミーちゃんを私は思い出した。
「そう言う事に今、一番ショックな年頃だよね。」
「そうなの。ほら、私なんかも(家族が)ガタガタしてる時はすごく不安だったものね。」
「kekeくらい(の年)になると、また違うんだけどね。」
「それにね・・・」
妹は父を連れて叔母の見舞いをしている。(叔母も認知症で前から施設に入っているのだ。)
「叔母さんの病院でもいろんな患者さんがいるの。急に私の顔を見て怒り出す人とかね、びっくりしちゃうけど・・・。いつかはそう言う日が来るかもしれないけど、まだおじいちゃんは違うと思うのよね。」
やがて父は起き出すと、また「改まって話がしたい」と言い出したらしく、妹とその話を聞くことにした。
父の話は「妹が悲しんだり不機嫌になったりするのを見るのが辛い」→「自分は施設に入りたい」→「そうすればみんな上手くいくはずだ」
と言うことだった。
妹と私は、おじいちゃんが居るからじゃなくて、おじいちゃんが夜飲みに行って1時まで帰ってこなかったり、帰ってきても血を流していたり、どこで幾らお金を払っているのか分からなくなっていたりするから心配しているのだ、と話すのだが、父はうんうんと言いながら、「心配されるのが負担」「妹が悲しむのくらいなら施設」と繰り返すのだった。
この堂々巡りはこのあと3時間続き、もう最果てなく続くと思われた。
父は、突き放して考えると悲劇のヒーローが多少入っているようにも見えたが、「妹が悲しむくらいなら」と繰り返す姿はいじらしくも見えた。私はそれがやっぱり本意だと思ったのだ。
本当に父が酒や夜遊びできない等のなにやらが不満で家を出たいと言うのなら、その前に私に愚痴の1つもこぼしていたに違いない。でも、父が妹の悪口を言う事は一度も無かった。私達は父には大切な娘達なのである。
あと、もう1つ分かった事は、父は自信を無くしていることだった。昔は家の財産を全て(うちの場合はお金は全て父が取り仕切っていた)把握していた自分が、自分に幾ら財産があるのかが分からないなってしまった事で落ち込んでいた。
この最果てなく続くと思われた堂々巡りが4時間に突入した頃、なぜか突然父が「そうか、オレはプライドが高くて、すぐに極端に考えてしまうんだな」と言い出したのである。
「ダメなら施設じゃなくて、みんなで楽しく過ごせるように考えればいいんだな。」
「そうよ!おじいちゃん!」
「夜一人で飲みに行かなければ、それだけなんだから!お酒は夕飯の時にちょっとだけにしてね。」
「その代わり、オレはプライドが高いから、サイフにはもう少し(2~3万)お金を入れさせてくれ。」
一瞬、私と妹は「そのお金は何に使うんじゃ・・?」と見つめ合ったが、「夜一人で飲みに行かないんだったら、私は預る事はないものね。」と妹は言った。
こうして、話はめでたくまとまった。
まるでヘレンケラーが突然「WATER!」と言い出したような電光石火であった。
これは冷凍庫に入れて、自然解凍でお昼に食べます。
昨日、実家に行くとまだ父は寝ていて、妹と話をしました。
父に「改まって話がある」と言われて聞いてみると、また施設に入りたいと言うのだそうだ。
「子供達はおじいちゃんが居なくなるのはイヤなんだって・・・特にミーはだんだん家族が減っていくのはイヤなの。」
母の葬式で泣いていたミーちゃんを私は思い出した。
「そう言う事に今、一番ショックな年頃だよね。」
「そうなの。ほら、私なんかも(家族が)ガタガタしてる時はすごく不安だったものね。」
「kekeくらい(の年)になると、また違うんだけどね。」
「それにね・・・」
妹は父を連れて叔母の見舞いをしている。(叔母も認知症で前から施設に入っているのだ。)
「叔母さんの病院でもいろんな患者さんがいるの。急に私の顔を見て怒り出す人とかね、びっくりしちゃうけど・・・。いつかはそう言う日が来るかもしれないけど、まだおじいちゃんは違うと思うのよね。」
やがて父は起き出すと、また「改まって話がしたい」と言い出したらしく、妹とその話を聞くことにした。
父の話は「妹が悲しんだり不機嫌になったりするのを見るのが辛い」→「自分は施設に入りたい」→「そうすればみんな上手くいくはずだ」
と言うことだった。
妹と私は、おじいちゃんが居るからじゃなくて、おじいちゃんが夜飲みに行って1時まで帰ってこなかったり、帰ってきても血を流していたり、どこで幾らお金を払っているのか分からなくなっていたりするから心配しているのだ、と話すのだが、父はうんうんと言いながら、「心配されるのが負担」「妹が悲しむのくらいなら施設」と繰り返すのだった。
この堂々巡りはこのあと3時間続き、もう最果てなく続くと思われた。
父は、突き放して考えると悲劇のヒーローが多少入っているようにも見えたが、「妹が悲しむくらいなら」と繰り返す姿はいじらしくも見えた。私はそれがやっぱり本意だと思ったのだ。
本当に父が酒や夜遊びできない等のなにやらが不満で家を出たいと言うのなら、その前に私に愚痴の1つもこぼしていたに違いない。でも、父が妹の悪口を言う事は一度も無かった。私達は父には大切な娘達なのである。
あと、もう1つ分かった事は、父は自信を無くしていることだった。昔は家の財産を全て(うちの場合はお金は全て父が取り仕切っていた)把握していた自分が、自分に幾ら財産があるのかが分からないなってしまった事で落ち込んでいた。
この最果てなく続くと思われた堂々巡りが4時間に突入した頃、なぜか突然父が「そうか、オレはプライドが高くて、すぐに極端に考えてしまうんだな」と言い出したのである。
「ダメなら施設じゃなくて、みんなで楽しく過ごせるように考えればいいんだな。」
「そうよ!おじいちゃん!」
「夜一人で飲みに行かなければ、それだけなんだから!お酒は夕飯の時にちょっとだけにしてね。」
「その代わり、オレはプライドが高いから、サイフにはもう少し(2~3万)お金を入れさせてくれ。」
一瞬、私と妹は「そのお金は何に使うんじゃ・・?」と見つめ合ったが、「夜一人で飲みに行かないんだったら、私は預る事はないものね。」と妹は言った。
こうして、話はめでたくまとまった。
まるでヘレンケラーが突然「WATER!」と言い出したような電光石火であった。