妹に電話して、父の様子を簡単に報告した。
「玄関の鍵もなかなか開かなかったみたい」
「そうなの。でも、それがかえって安心・・・かな。」
妹の話では、最近夜中に徘徊しているようで、電話のコンセントを抜いたり、雨戸を開けようとするらしい。病院に相談してみると、一種の寝ぼけ状態なのだそうだ。
「先生は、これが外に出たり家族に危害があるようならもっとぐっすり眠れる薬を処方もできるけれど、薬をむやみに増やすのもいいことではないから、この程度だったら様子を見てていいんじゃないかって。」
雨戸も開けようとしても、鍵が開けられない(気がつかない)から開かなくて、サッシを閉めるのを忘れて、サッシは開いたまま障子だけしまっていたりするのだそうだ。
「だから、朝起きると少しづつ変わってるんだよね、ゴトゴト音が聞こえるから何となく様子は分かるんだけど。」
「それから、コンビニの弁当もビニールから出すまでも時間が掛かるの。こう言うのも手を貸した方がいいのかどうか・・・。」
「最近、ラップも開けられないのよ。ひっくり返すと困るから取ったりしてるよ。子供たちが気がつくと(一緒に食事を取るから)教えたりしててね。」
「そうっかぁ・・・大変だよね。」
「まあね。^^;」
こんな調子だから、着替えも大変なのだそうだ。パンツを渡しても前か後ろか分からない。しばらくすると何のためにパンツを手にしているのか忘れてしまう。この前はそれでも父は下着の着替えを見られるのを嫌がり、1人で部屋でどうにかこなしているとの事だったが、今ではこの状態でどうなのか・・・・。そこまで突っ込むこともできず。
「あぁ、それから流しを見たらお皿が割れてたでしょ?あれもどうしたのかな~・・なんて。」
「あぁあ~!あれは娘が洗おうとして割っただけなの。たまたま先週2回割っちゃって、そのまま不燃の日に出すのを忘れてたんだ。^^;」
「そうなのか・・またじいさんが割ったのかと・・・。」
「そこまで触らないから大丈夫。」
「そうか・・・・」
それから義父の具合が悪くて、万が一の時は父と夕飯をお願いと言うので、分かったよと言うと、
「でもね、今までと環境が変わるって言うのですごく不安定になるんだって。だから、どうして?と訊かれたら、知り合いの葬式くらいにとどめてほしいんだ。出かける前に言っていくけど、たぶん忘れちゃうから。」
「そうか。分かった。」
そして、私達は「ちょっと進んだよね・・これがどっちから来てるのか分からないけど。」と言った。
そう言いながら妹はここでまた一つ大きくなり、余裕で父の面倒を看ているように思えた。
「玄関の鍵もなかなか開かなかったみたい」
「そうなの。でも、それがかえって安心・・・かな。」
妹の話では、最近夜中に徘徊しているようで、電話のコンセントを抜いたり、雨戸を開けようとするらしい。病院に相談してみると、一種の寝ぼけ状態なのだそうだ。
「先生は、これが外に出たり家族に危害があるようならもっとぐっすり眠れる薬を処方もできるけれど、薬をむやみに増やすのもいいことではないから、この程度だったら様子を見てていいんじゃないかって。」
雨戸も開けようとしても、鍵が開けられない(気がつかない)から開かなくて、サッシを閉めるのを忘れて、サッシは開いたまま障子だけしまっていたりするのだそうだ。
「だから、朝起きると少しづつ変わってるんだよね、ゴトゴト音が聞こえるから何となく様子は分かるんだけど。」
「それから、コンビニの弁当もビニールから出すまでも時間が掛かるの。こう言うのも手を貸した方がいいのかどうか・・・。」
「最近、ラップも開けられないのよ。ひっくり返すと困るから取ったりしてるよ。子供たちが気がつくと(一緒に食事を取るから)教えたりしててね。」
「そうっかぁ・・・大変だよね。」
「まあね。^^;」
こんな調子だから、着替えも大変なのだそうだ。パンツを渡しても前か後ろか分からない。しばらくすると何のためにパンツを手にしているのか忘れてしまう。この前はそれでも父は下着の着替えを見られるのを嫌がり、1人で部屋でどうにかこなしているとの事だったが、今ではこの状態でどうなのか・・・・。そこまで突っ込むこともできず。
「あぁ、それから流しを見たらお皿が割れてたでしょ?あれもどうしたのかな~・・なんて。」
「あぁあ~!あれは娘が洗おうとして割っただけなの。たまたま先週2回割っちゃって、そのまま不燃の日に出すのを忘れてたんだ。^^;」
「そうなのか・・またじいさんが割ったのかと・・・。」
「そこまで触らないから大丈夫。」
「そうか・・・・」
それから義父の具合が悪くて、万が一の時は父と夕飯をお願いと言うので、分かったよと言うと、
「でもね、今までと環境が変わるって言うのですごく不安定になるんだって。だから、どうして?と訊かれたら、知り合いの葬式くらいにとどめてほしいんだ。出かける前に言っていくけど、たぶん忘れちゃうから。」
「そうか。分かった。」
そして、私達は「ちょっと進んだよね・・これがどっちから来てるのか分からないけど。」と言った。
そう言いながら妹はここでまた一つ大きくなり、余裕で父の面倒を看ているように思えた。