パ・リーグのクライマックス・シリーズが開幕し、岩隈が4点を失ったものの、打線が爆発し、東北楽天イーグルスが快勝しました。試合前のミーティングでは、あの野村監督が涙ながらに「来年もみんなと野球がしたかった」と語り、チームを一つにしたそうです。
しかし、試合前にはさんざん球団批判を繰り返したようです。曰く、「名誉(監督)なんていう球団じゃない。名誉どころか最下位の球団が恥ずかしい」「球団がいい子になるためのミエミエの策」「ファンを鎮めるための応急措置」「2戦ですぐ終わる。最後に嫌な心境にさせてくれる」と言いたい放題だったようです。
球団がいい子になろうとしたかどうかは別にして、球団の功労者に対して当然の大人の対応だと思いますし、こんなことを言ってどうなるものでもないことは野村監督だった分かっているはずです。だからこその、試合前のミーティングでの話なのでしょう。
しかし、それでも言わずにいられないのは、ボケとツッコミではありませんが、言わずにはいられなくなっているのでしょうね、きっと。確かに、毎日の試合後のコメントを各社とも期待して待っていて、何年もそれに応え続けているうちに、芸の域まで達していて、叩けば(マスコミや世間が期待する)言葉が出てくるような条件反射になっているのでしょう。
しかし、ノムさんは芸人ではなく、野球人ですから、最後はぼやき芸で笑いをとったりせずに、野球に専心してほしいものです。ダルビッシュの出場が微妙になってきて、本当に日本シリーズ出場も夢ではなくなってきました。「日本一になってクビになったら前代未聞だ」と言っていますが、ぜひ前代未聞になってほしいものです。その方が格好いいと思いますけどね。