八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

ストップ・ザ・少子化

2009年10月22日 23時35分01秒 | 管理人のこと、雑感

昨年9月のリーマン・ショックの影響は、震源地米国や欧州の方が深刻と言われましたが、ここのところ回復傾向が著しくなっています。一方、それほどのダメージがないと言われていたはずの日本は、政府による緊急経済対策、在庫調整の進展と海外経済の回復などにより、企業業績は回復しつつありますが、経済の核となるべき個人消費はさっぱりダメですね。

 

低価格を売り物にしたH&Mやフォーエバー21などが人気を博していますが、世の中全体がそういう方向に一気に振れてしまって、ジーンズが何と800円だ、600円だとなっています。消費者の立場からすれば、安くていいじゃないかと思うでしょうが、世の中全体がこういうベクトルに振れると、行き着く先はデフレです。インフレがいいとは言いませんが、極端に物価が下がれば、製造業・卸売業・小売業など関係する企業に入る収入も下がります。そこで働く人(立場を変えれば消費者)の収入も減ります。ますます物価は下がります。これがデフレのメカニズムです。

 

では、深刻だったはずの欧米で経済が回復し、そこまで深刻ではなかったはずの日本が折角克服したデフレの危機を迎えているのか?そのカギは、少子高齢化にあるのではないかと思います。日本は既に人口減少社会を迎えています。つまり、今後どんなに頑張っても、消費は増加しないということです。生産性を向上させれば経済成長は出来ますが、経済成長の中心となる消費の原動力は何といっても人口増加です。人口が増えなければ、製造業などはどんどん外国へ出ていってしまいます。

 

そういう人口減少の現実がここ一~二年顕著に出てきており、国民全体も身構えているように思います。つまり、お金がないわけではないのに、今後日本は縮んでいき、坂を下っていくのだから、贅沢は控えよう、出来るだけ節約しようとなっているのです。ストック(貯蓄)はないのに、将来への期待から、三種の神器(冷蔵庫、洗濯機、白黒TV)や3C(カー、クーラー、カラーTV)など高額な耐久消費財を購入していた高度成長期とはまったく逆のことが起きているのです。

 

今、民主党政権がやらなければならない成長戦略は、ストップ・ザ・少子化です。景気は心理的な「気」の影響が非常に大きいものです。経済学者の予測が当たった試しがないのは、経済学者のせいではなく、経済が科学ではなく、心理学だからです。子どもを生みたいと若い人たちが思うような政策(雇用対策から、子育て支援、託児所・保育園・学童施設の充実、ワークライフバランス、男性の育児参加促進まで総合的な政策が必要です)をとれば、人口増加に転じるのには時間がかかっても、「気」の方は明るい方向に転じます。逆に、それがなければ、どんなに金をバラまく政策を打っても効果は限定的です。

 

民主党政権の予算編成での概算要求では、マニュフェストに忠実であろうとするあまりか、初政権で中身が分からず官僚に切り込めていないためか、税収が減少する中、概算要求額が膨らみ、税収を超える国債発行が必要になりそうな勢いです。無駄を省くと言っていた政策からすると、はなはだ努力不足です。子ども手当などの施策はありますが、ストップ・ザ・少子化に対してもそこまでの危機感と戦略は感じられず、ちょっと単なる「大きな政府」になる危険性を感じないわけではありません。

 

流石にヤバイと思ったのか、行政刷新会議がスタートし、事業仕分けを行うそうですが、無駄は省いた上で、ぜひ、ストップ・ザ・少子化に本気で取り組んでほしいものです。そうしないと野球をする子も減る一方ですからね

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クライマックス・シリーズの戦い方

2009年10月22日 22時57分49秒 | プロ野球・高校野球

昨年も書きましたが、クライマックス・シリーズ第2ステージは、昨年から優勝チームが1勝のアドバンテージをもった4勝勝ち抜けの6試合制となったことが大きなポイントです。一昨年までの3勝勝ち抜けの時は、2・3位チームは3勝1敗(優勝チームは2勝2敗)で勝ち抜けが出来ましたが、4勝勝ち抜けになってからは4勝2敗(優勝チームは3勝3敗)となりました。勝率的には、3勝1敗の方が大変ですが、短期決戦ですから、勢いに乗って3勝はあり得ますが、優勝チーム相手に4勝となるとそうそう簡単ではありません

 

ということで、クライマックス・シリーズの戦い方として、2・3位チームは初戦を勝つことは必須条件です。その意味で、昨日の中日は、レギュラーシーズンでこてんぱんにやられた巨人のゴンザレスを序盤に攻略し先勝し、まずは一つの関門を乗り越えました。一方パシフィック・リーグは、ほぼ勝利を手中にしていた楽天が最終回に大逆転を食らいました。さしものノムさんも呆然としていたように、この劣勢を跳ね返すのは容易ではないと思っていたら、今日も敗れ、「楽天の年」とする野望はほぼ潰えたように思います(何が起こるか分からないのが野球ですが、ちょっと厳しいでしょう…)。

 

初戦を取った中日ですが、2・3位チームは、初戦を取った上で何がなんでも(エースを抑えで注ぎ込んででも)2戦目を取ることが必要です。そこで初めて優位に立ったと言えるからです。昨日は勝利しながら、落合監督がいつもにもまして無愛想会見だったそうですが、それだけこのシリーズの厳しさを分かっているからでしょう。そして、何が何でも2戦目を取るべく圧倒的な安定感を誇ったチェンを送りましたが、思った通りにいかないのも野球であり、まさかの5失点で巨人が勝ち、あっという間に2勝1敗とリードされてしまいました。これがクライマック・シリーズです(優勝チームは長いレギュラーシーズンを制したので当たり前と言えば当たり前で、2位以下が勝ち抜けるのはもっと狭き門にしてもいいくらいです)。

 

とはいえ、パシフィック・リーグもマー君が登場しますし、まだまだ粘りを見せてほしいものです。セントラルも総合力に勝り、原監督が風格を漂わせる巨人に分がありますが、投手力のいい中日ですから、巨人の強力打線といえども抑え込まれると、焦りが出ると短期決戦だけにどうなるか分かりません。いずれにしても、レベルの高いところで競い合ってほしいものです

 

と書いていたら、ニュースで巨人対中日戦を報じています。リードされた巨人がチェンを攻略したのは、育成枠出身の松本が粘りに粘って13球目にセンター前に運び、4番ラミレスが食らいついてライトに運んだ泥臭い攻撃の結果でした。昔の4番だらけ巨人だったらとても考えられない攻撃で、こうした野球をしていれば、強いですね。

 

今日のジョグ

昨日30km走ったので、休養しようと思いましたが、休むと癖になりそうなので、ごくごくゆっくりと短めに走りました。

 2.6km  17分34秒

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