八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

リーダーシップ

2009年12月15日 23時48分43秒 | 指導・育成のうんちく

例えば、企業のトップが次のように言ったとしたらどうでしょうか。

「できるだけコストを削減しろ。但し、品質は絶対に落とすな」

もちろん、言いたいことは分かります。しかし、こうした二律背反した命題が、どちらを第一義で優先すべきなのかを提示されずに与えられると、現場は非常に困惑します。原価管理をする購買部門などでは徹底的にコスト削減に走るでしょうが、開発・製造部門は品質を落とすようなコスト削減には反対します。結果として、ベクトルが合わずにどちらも達成できないことになります。リーダーシップをとるべき立場の人は、それを理解したうえで、何を最優先のターゲットとするかを共通認識とさせ、利害対立しそうな時はうまく共通目標を示し、同じ方向に導くのが役目です。しかし、最近そうではなくて、最初の例に近いようなことがあって、「はぁ~」とため息をついています。しかし、特に珍しいことではなく、どこの企業でもあることだと思います。

 

国の政治でも同じです。多くの期待を担ってスタートした民主党政権ですが、どうも最近どこが司令塔なのかが見えません。鳩山総理は普天間問題をはじめブレが目立ち、亀井大臣の暴走も止められず、菅副総理も自前のスタッフがいないため持ち前の切れ味を欠き、藤井財務相は存在感なく、長妻厚労相も元気がありません。前原国土交通相は毎日のように露出していますが、現業に忙しく全体の司令塔とは言えません。岡田さんも外相としての存在感を発揮出来ていません。そんな中で存在感を発揮しているのは小沢幹事長ですが、その本音がどこにあるのか分かりません。しかし、そのメッセージとしては次のように国民に映っています。

「政策は政府に一本化しろ。但し、きちんと党の意向を確認してからにしろ」

これもダブルスタンダードです。権力の二重構造と言われても仕方ありません。どうにも小沢一郎という政治家は、近くにいた政治家たちも理解できないようですが、実は自分自身でも何をしたいのか分からないのではないかと最近思い始めました。つまり、今までも自分が首を振ればトップに就く機会があったにもかかわらず、トップにつなかったのは、巷間言われるようなキングメーカーや黒幕であろうという意図ではなく、単純にトップに就きたくないのではないかということです。そして、はっきりしていることは選挙に勝こと、そして、それによって政界再編をすること。ここには、今一番大切な経済のかじ取りや、将来の日本の絵姿を国民に示し、自分自身がリーダーシップをとるということはないようです。しかし、それで、実質的に日本の政治を左右しているようではやはり困りますよね。

 

少年野球でも同じですね。

「思い切り振ってこい!但し、絶対三振するなよ」とか、

「ゴロには突っ込め!但し、絶対エラーするなよ」などと言えば、

誰も思い切って振ったり、突っ込んだりしなくなりますよね。大切なのは、思い切って振ることなのか三振をしないことなのか、ゴロに突っ込むことなのかエラーしないことなのかは、はっきりしてあげないといけません。どっちも大切だというのはもちろんなのですが、だとすれば、三振しない、エラーしない技術を指導した上で、思い切って振る、思い切って突っ込むように言うなど、うまく導いていくことが必要でしょうね。

 

今日のジョグ

 仕事で遅くなり休みです。明日はちょっと長距離を走りたいです。

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松井秀喜のエンゼルス入団内定!

2009年12月15日 22時41分42秒 | プロ野球・高校野球

まだ正式発表ではありませんが、松井秀喜がロサンゼルス・エンゼルスに入団することが決定したと報じられています。1年契約650万ドル(5億8千万円)と今シーズンまでの4年契約の1年当たりの半分となります。7年間在籍したヤンキースも700万ドル(6億円)を提示予定と言われていましたが、その提示を受ける前の早期決着です。理由は既に報道されている通りでしょう。

 

一年間守備につかず左膝も回復した松井の希望は外野手としての復帰ですが、ヤンキースは一貫してDHとしての契約以外NOであり、なおかつ今オフの補強方針も、先発投手、野手、DHの優先順位で松井は後回しです。かねてから本人が言っていたように、「ヤンキースは好きだが、ヤンキースにはこだわらない」ということでしょう。

 

メジャーで移籍は当たり前です。パイオニアの野茂英雄は、マイナー契約も含めると、ドジャース、メッツ、カブス、ブルワーズ、タイガース、レッドソックス、ドジャース、デビルレイズ、ヤンキース、ホワイトソックス、ロイヤルズと球団を渡り歩きました。それに比べれば、8年目で2球団というのは、異例だと言えます(田舎のマリナーズ一筋のイチローも異例ですが…)。

 

ロサンゼルスは、ディズニーランドがあるというだけでなく、日本人に馴染み深い街ですから、松井がもうひと花咲かせるには良い球団だと言えると思いまし、日本人の観戦ツアーも間違いなく増えるでしょう。また、3年連続地区優勝しており、松井が大切にするチームのためにという価値観にも合いそうです。松井の新天地での活躍に期待です!

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