ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

本当に卒乳ですか?

2007年08月06日 | 卒乳・断乳
卒乳に誤解があるようなので書いてみます。

卒乳というのは赤ちゃんが自分に自信を持ち、おっぱいを必要としなくなったときに自分から離れていくことを言います。
予定を決めて離乳すのは卒乳ではありません。

下のこの妊娠で、流産しやすくなるから断乳する、卒乳させると言うことを耳にします。
授乳中でもそのような事はありません。
事実無根です。それを信じている産科医が未だにいたり、それを信じている人がたくさんいるのも事実です。

妊娠中や子育て中に上の子と二人でタンデム授乳をしている人もたくさんいます。

お母さんの中には、予定を決めておっぱいを止めさせようとする人がいます。
赤ちゃんが泣いて欲しがり、夜中に起きても授乳を拒否します。

果汁や牛乳でだましたり、好きなものを飲ませたり食べさせてごまかします。
子どもは親の決心を知りやがてあきらめます。
あきらめたのを「卒乳」したといって喜んでいる親がいるのも事実です。
その話を聞いて「○○ちゃんは上手に卒乳したのね」なんて言う親がいますが
それは違います。

この「あきらめ」は、将来何らかの形で赤ちゃんの心の中に傷として残ります。
自分に自信が持てない人になります。
自然卒乳は「自立」の第一歩です。

自分が納得するまでオッパイを続けてもらった子どもは、自信がもて自立のできるこころの強い子になります。

子ども一人一人が違うように卒乳の時期も異なってきます。
長くおっぱいをあげていても甘え心の弱い子になることは決してありません。

卒乳をしたお母さん達の話では、赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれなくなり、寂しいということはよく聞きますが、乳腺炎や体の不調を聞いたことはありません。

外国では2年以上母乳を続け、自然に卒乳するということが医学的にも推奨されています。
無理に母乳を止めることがよいとは思いません。
卒乳はお母さんの都合で中止するのではなく、赤ちゃんの発育、母子の信頼関係の深まりの中で自然に乳離れをしていいくことを言います。
無理をしないで卒乳に向かうことを勧めます。

「断乳」を商売にしている人たちがいます。
卒乳してもおっぱいの手入れなど必要ありません。
また閉経後にトラブルなど考えられません。

それらにだまされず、赤ちゃんの声を聞き、子どもに任せて自然卆乳をしましょうね。
親のつごうではなく「赤ちゃん主体」に考えましょう。

心豊かな人に育てていくために。

コメント
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