ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

母子同室への戦い(その5)

2007年08月26日 | 母子同室
いよいよ5回目です。
戦いはあとわずかで、終盤にさしかかります。
母子同室になっても、母乳哺育率や同室の利用者が増えなければ意味はありません。
よりよい子育てやお産をしていただくためには、おざなりで型どおりの母親教室や両親学級をやっても意味がありません。
なぜ母子同室にするのか、そしてどのように母子の関係を深め、頻回授乳をしてもらうのか等多くのことを学んでいただく必要があります。
そうでなければ絵に描いた餅です。

                                       堺病総第139号
                                       平成17年6月16日
新井一令様
                                           市立堺病院
                                            院長
質問書について(回答)
平成17年5月11日の文書により照会のあった件につきまして、回答いたします
NPO法人たまごママネットからの質問と回答

質問1
 母乳栄養での退院率については過去5年間のデータが無いとのことですが、以前小生に対して母乳栄養での退院率を提示していただきましたが、その率はどのようにだしたのでしょうか。
質問2
 この率を出すのは困難なことではありません。分娩後ルーチンでチェックをしているはずです。
 回答:当院では、退院時の母乳率ではなく一ケ月検診時での母乳率を重視しています.,なぜなら、入院中には十分に母乳が分泌されていても、退院後に分泌量の変わるお母様たちが多いと考えるからです。入院中のお母様たちの毎日の母乳量は、授乳表に記録しています。
 以前に提出させていただいた母乳栄養での退院率は、当院での生理的体重減少を検討する際に一時的に調査し資料としたものです。

質問3
 警備上の問題について
 ナースステーションに近い個室や総室を利用することで、看護師や助産師が頻回に訪問することは可能である。不在時は新生児室で一時的に預かればすむ。

回答:産科で入院の患者様は4B病棟の南側病室を利用していただき、婦人科および他科の患者様は主に北側の病室を利用していただいています。入院患者様の環境や精神的な安静を考慮すると、可能な限り病室は、入院目的別に分かれていただいた方が良いと考えています。
したがって、ナースステーションに近い部屋は母子同室に活用するとともに、手術患者様や病状の重い患者さまに利用させていただいています。
 全面的に母子同室を開始する場合、ナースステーションから遠い病室も活用しなければならないのが現状です。病室の施錠や防犯上必要な扉の設置など、安全対策を検討しています。

質問4
 通常の母子同室について検討したことはあるのですか?
 回答:通常の母子同室を行うことはもちろん検討しています.。現在実施しているNICU退出後の新生児母子同室も、今後全面的な母子同室を導入する際のプレテスト的な意義があります。


 現在実施している母子同室を体験したお母様からの意見や感想を、今後の母子同室導入への貴重なデークとして活用したいと考えています。

質問5
 新生児の面会時間はどうなっているのか。
 30分程度の面会時間では問題ないのではないか。面会スベースを設けることによってセキュリテイは守られるのではないか。
 業務用エレベータを一般の来前者が使用するのか。もしそうであるならば管理の問題である。監視モニターを設けることでカバーできる。
回答:現在面会時間は15:00~19:30となっており、ガラス越しで行っています。面会スペースを設け、ご家族に入っていただけるよう検討したいと思います。
 B病棟の業務用エレベータは一般の来訪者(面会者等)に使用禁止とはしていませんが、
業務用(非常用)とステッカーを貼ることで、できるだけのご遠慮を願っています。現実的には一般の方が使用されることは少ないですが、物理的にも行き来自由なため完全に使用できないようにすることは難しい状況です.。
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とどめは堺市議会の委員会での質疑について報告します。
次回は最終回です。



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