第4回は病院からの回答を掲載します。
やっと前向きになって母子同室を検討するという回答を引き出しました。
堺病総第70号
平成17年4月29日
新井一令様
市立堺病院
院長
①母子同室について
質問1.「まだ完全母子同室には至っていませんが社会のニーズに応えるべく、設備の改善を含め現在、前向きに検討中」とありますがどのようなことでしょうか。
回答:母子同室を行うには安全のため、病室の施錠とともに面会者の制限が必須です。市立堺病院の北側病棟(B病棟)には、B階段と業務用エレベーターが設置されており、これはナースステーションの反対側に位置しています。また医療者からは死角となるため、外部者が利用すれば誰にも気づかれず容易に病室に入ることができるのです。
今までも、この出入りロを閉ざすことを考えましたが、消防法等の関係上閉ざすことができないのが現状です。母子の安全が確実に確保できなければ実施は困難です。
また現在母性病棟には、さまざまな疾患・症状のある患者様が入院されています。夜間の新生児の泣声が、療養の妨げにならないように病室運用の検討が必要です。
質問2.NICUから一般新生児室に転棟し母子同室を行っている」とのことですがその数とどのように実施しているのか答えてください。
回答:平成16年6月よりNICUを退院した新生児を対象に、母子同室を実施しています.,現在までで13名の母子が同室で過ごしました。
まず母親に母子同室に関する説明を行い、母親の意思を確認します。産後の体調が悪く実施できない場合や、新生児に観察が必要で小児科医師から許可が出ない場合もあります。
母親の意思を確認し小児科医師の許可を得られた後、個室を準備し母子同室を行います。
育児日記をつけていただいたり、沐浴をしていただいたりして具体的な育児指導や授乳指導を行っています。
現在実施しているこの母子同室の評価を、今後の母子同室導入に役立てたいと考えています。
②授乳時間について
質問1.自立授乳の方法について
「授乳時間は自立授乳(自律)とし」とありますが、どのように自律授乳をしているのでしょうか。母子分離の状態では不可能ではないですか、貴院の見解を具体的かつ明確にお答えください
回答:母子同室を導入できない現状があるからこそ、母性病棟スタッフの工夫で自立授乳を行っています。母親と充分にコミュニケーションをとり、自立授乳の利点について説明します。その後は母乳量を確認しながら、新生児が泣いたら母親に声をかけるというケアを行ているのです。新生児室のスタッフと病棟を担当するスタッフが、協力して実現できています。
質問2.母乳での5年間の退院率についてお答えください
回答:平成14年 1か月健診時の母乳栄養率は46%でした。
平成15年 1か月健診時の母乳栄養率は34%でした。
質問3.第一沐浴の中止について
平成15年8月1日付けの回答で「第一沐浴を可能な範囲で中止する方向で検討する」とありましたが実現されたのでしょうか?
回答:平成17年2月より第一沐浴は実施していません。成果は具体的数値で示すことはできませんが、感染症が減少する傾向にあるようです。
質問3.カンガルーケアについて
同上の回答でカンガルーケアを導入する予定であるとしていましたがいつからどのように実行されるのでしょうか?
回答: 平成15年に希望する母親を対象に、カンガルーケアを始めました。平成17年より新生児の状態が良ければ、全例実施しています。
* ***************
やっと母子同室に向けて検討するという答えを引き出しました。
母子同室が出来ていないので母乳栄養率が低いことが立証されています。
1ヶ月健診での母乳率34%というのは低すぎます。
せめて70%はないと困ります。
また、第一沐浴の中止をさせることも出来ました。
市民が声を上げていくことで改善することが出来るのです。
やっと前向きになって母子同室を検討するという回答を引き出しました。
堺病総第70号
平成17年4月29日
新井一令様
市立堺病院
院長
①母子同室について
質問1.「まだ完全母子同室には至っていませんが社会のニーズに応えるべく、設備の改善を含め現在、前向きに検討中」とありますがどのようなことでしょうか。
回答:母子同室を行うには安全のため、病室の施錠とともに面会者の制限が必須です。市立堺病院の北側病棟(B病棟)には、B階段と業務用エレベーターが設置されており、これはナースステーションの反対側に位置しています。また医療者からは死角となるため、外部者が利用すれば誰にも気づかれず容易に病室に入ることができるのです。
今までも、この出入りロを閉ざすことを考えましたが、消防法等の関係上閉ざすことができないのが現状です。母子の安全が確実に確保できなければ実施は困難です。
また現在母性病棟には、さまざまな疾患・症状のある患者様が入院されています。夜間の新生児の泣声が、療養の妨げにならないように病室運用の検討が必要です。
質問2.NICUから一般新生児室に転棟し母子同室を行っている」とのことですがその数とどのように実施しているのか答えてください。
回答:平成16年6月よりNICUを退院した新生児を対象に、母子同室を実施しています.,現在までで13名の母子が同室で過ごしました。
まず母親に母子同室に関する説明を行い、母親の意思を確認します。産後の体調が悪く実施できない場合や、新生児に観察が必要で小児科医師から許可が出ない場合もあります。
母親の意思を確認し小児科医師の許可を得られた後、個室を準備し母子同室を行います。
育児日記をつけていただいたり、沐浴をしていただいたりして具体的な育児指導や授乳指導を行っています。
現在実施しているこの母子同室の評価を、今後の母子同室導入に役立てたいと考えています。
②授乳時間について
質問1.自立授乳の方法について
「授乳時間は自立授乳(自律)とし」とありますが、どのように自律授乳をしているのでしょうか。母子分離の状態では不可能ではないですか、貴院の見解を具体的かつ明確にお答えください
回答:母子同室を導入できない現状があるからこそ、母性病棟スタッフの工夫で自立授乳を行っています。母親と充分にコミュニケーションをとり、自立授乳の利点について説明します。その後は母乳量を確認しながら、新生児が泣いたら母親に声をかけるというケアを行ているのです。新生児室のスタッフと病棟を担当するスタッフが、協力して実現できています。
質問2.母乳での5年間の退院率についてお答えください
回答:平成14年 1か月健診時の母乳栄養率は46%でした。
平成15年 1か月健診時の母乳栄養率は34%でした。
質問3.第一沐浴の中止について
平成15年8月1日付けの回答で「第一沐浴を可能な範囲で中止する方向で検討する」とありましたが実現されたのでしょうか?
回答:平成17年2月より第一沐浴は実施していません。成果は具体的数値で示すことはできませんが、感染症が減少する傾向にあるようです。
質問3.カンガルーケアについて
同上の回答でカンガルーケアを導入する予定であるとしていましたがいつからどのように実行されるのでしょうか?
回答: 平成15年に希望する母親を対象に、カンガルーケアを始めました。平成17年より新生児の状態が良ければ、全例実施しています。
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やっと母子同室に向けて検討するという答えを引き出しました。
母子同室が出来ていないので母乳栄養率が低いことが立証されています。
1ヶ月健診での母乳率34%というのは低すぎます。
せめて70%はないと困ります。
また、第一沐浴の中止をさせることも出来ました。
市民が声を上げていくことで改善することが出来るのです。