ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

楽しい子育てのスタートを

2007年08月16日 | 産後すぐの母子密着
生後すぐに赤ちゃんをお母さんの胸の上に乗せると、0~80%の赤ちゃんがが乳首を探し当てることができます。
哺乳類が乳首を
探すことができるのと同様に可能です。
何故なら、ヒトも哺乳動物だからです。

但し、その事を理解している医療従事者のもとでなければ不可能です。
せっかくヒトとして備わっている本能を目覚めさせることができません。
そのような産院は「ベルトコンベアー式流れ作業」のお産しかできないのではないでしょうか?
医学的理由が無いのに「陣痛促進剤」を使用したり、産後すぐに母子の分離がスタッフの流れ作業で行われています。

一方、産後の母子の関係の成熟を考えている産院では、出産後に乳首の乳頭輪周辺から発散される匂いを
頼りに、 乳首を探し当て吸い付いているのです。

乳房から分泌される物質は羊水の成分と同様であり、母胎内で羊水に接していた新生児はフェロモンが出ているところを求めてたどり着きます。

赤ちゃんは迅速にその特徴的なにおいのシグナルを覚えると、そのにおいだけで 母親を認識できるようになります。
これを「刷り込み現象」といいますが、コンピューターと同じように お母さんを脳にインプットできるようです。
同様にお母さんも我が子の匂いを記憶します。

しかし、産院では清潔あるいは感染防止という間違った考え方で、授乳の前に乳首を消毒するという行為を行っています。
赤ちゃんの授乳やお母さんの匂いやフェロモンを消してしまいます。
さらに赤ちゃんの口に薬品などの化学物質が口に入る最低の行為です。

出産直後、お母さんの体内には、プロラクチンというホルモンが1、2時間にわたり 大量に分泌されます。
催乳ホルモン、母性愛ホルモンと言われ、母性を目覚めさせて赤ちゃんを愛おしいと思う源になるホルモンです。

目覚めた赤ちゃんは本当に可愛いです。いつも見とれてしまいます。満足しきったお地蔵さんのような顔をしています。自分の力で産まれてきた証ですね。


母親から母子密着の子育てをされてきたのかが 重要です。
早期から施設で保育された子どもには、子育ての情報が脳にインプットされていないケースもあります。

早期の母子の関係を阻害するのが前述の「乳首の消毒」です。未だにこの行為をするところがありますので、
事前に情報を得てください。

このような行為が行われているところではお産は避けるのが賢明です。
きっと後悔します。
退院時にはミルクのおみやげつきです。
おみやげに惑わされないでください。

赤ちゃんにも生後30分をピークにカテコーラミンという物質が分泌されます。
カテコーラミンは赤ちゃんの感覚を目覚めさせてお母さんを認識します。
狭い産道を通って自らの力で産まれてきた苦労がお母さんによって癒される瞬間です。

お母さんもお産の苦しみが喜びに変わる母子にとって至福の瞬間です。
この夢の時間があるかないのかで子育ても変わります。


この時にとても大切なのは、部屋の照明です。
生後間もない赤ちゃんは胎内で薄暗い光しか見ていなかったのです。
それが突然、煌々とした光に照らされたらまぶしくて目をあけていられません。
薄暗い部屋で母子の対面やお産が行われるべきです。
赤ちゃんのために。

分娩時に、音楽や照明で演出することでお産がスムーズにいくといってるところもあります。
お産はシンプルでなくては、主役は赤ちゃんとお母さん。それはサービスではなく害悪である。
産婦人科の医師よ考え直してくれ、本当の意味での母子へのサービスを。

出産後1、2時間は母親と赤ちゃんにとって母子のきずなを深めるうえで 極めて重要です。
医学的、生物学的にも出産の瞬間から1~2週間は母性が育まれるとても大切な時期です。
この間に、母子分離をさせずに母子同床、添い寝をし、24時間母と子が一緒にいると言うことが、その後の子育てに重要です。

この時期は「成母期」と言われています。
幼児虐待、子育て放棄などの悲しい事件が起きています。
たくさん抱いて、おっぱい、語りかけが、
母子絆を深めていきます。



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