ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

ミルク育児と母乳育児

2007年08月17日 | インポート
こんな質問がきました。
ミルクで子育てをしている方の悩みです。
このような問いあわせもよく来ます。
そして私が母乳哺育推進派だと思われているようです。

たしかに「ミルク」より「母乳」がいいのは当然です。
しかし「母乳」でも飲ませ方や子育ての考え方が間違っていれば「ミルク」で素晴らしい飲ませ方や子育ての考え方を持っていれば「ミルク」の方がいいと思います。

***********
「3月に女の子を出産しました。
乳首が扁平のため、入院中から搾乳等で少量ですが母乳とミルクをあたえていました。
退院後も母乳の出はよくならず、悩んでいた生後20日ごろ、急性胃腸炎になり、点滴と薬の服用が続きました。
服用後2~3週間は授乳をしないように言われ、搾乳しておけばよかったのですが、
何も口にすることができない状態で余裕がありませんでした。
結局母乳は全く出なくなりました。

私の最近の悩みは完全母乳のママの言葉です。
母乳をあたえてないと病気になる母乳じゃないと赤ちゃんは母親の匂いを覚えないから他の人との区別ができないミルクでは愛情が伝わらない等、色んなことを言われます。
本当にそうなのでしょうか?
完全にミルクだけなのは悪いことなのですか?
母親失格なのですか?
吸ってもらうと出るようになると考え、出ない乳首を吸わせていますが号泣されて、余計に落ち込む日々を過ごしています。」
* ************

扁平乳頭で母乳育児をがんばりましたね。
母乳育児の大切さは、あなたが言っているようなことです。
しかし、「ミルク」だから悪いのではありません。
いろいろな事情で「ミルク」にならざるをえないこともあります。
ミルクを与えているお母さんは悪い親だというのは間違っています。

たしかに、栄養面の利点で考えれば「母乳栄養」です。
大切なのは「栄養」だけでなく「子育て」なのです。
母乳でも、おっぱい飲ませながら気持は他のことばかり考えている.授乳中にテレビや携帯電話に夢中になっている等は母乳育児とは言いません。
ながら授乳は「赤ちゃんにとって害」です。
赤ちゃんに話しかけ、楽しい雰囲気で授乳する事が重要です。
「目を見て」と書くと、私の赤ちゃんは目を見てくれませんと悩んで相談に来ます。
優しい声で愛情を持って接したら見てくれます。
授乳中は身体だけでなく心も向き合う」事が大切です。
「自分は愛され.認めらている」という心の安定感と安心感がもてることは自尊感情又は自己肯定感と表現します。
「抱っこして母乳を授乳する」事が大切です。

赤ちゃんが元気に成長できるように充分なミルクが必要なのです。
現在の母乳育児の重要な部分である「愛されている」という安心感がもてるようなミルクの飲ませ方が大切なのです。
それは母乳を飲ませているときと同じようにして、語り合いながら見つめあいながら心も向かい合って授乳することです。

沈んだ気持でミルクをもらっている赤ちゃんは「私のお母さん、大丈夫かな?育児不安になってて」と思っているでしょう。
赤ちゃんはすべて親の心や気持ちを見抜いています。
親が悲しい顔をしていれば赤ちゃんも悲しい顔をします。
赤ちゃんは、あなたと表裏一体です。
赤ちゃんの笑顔はあなたの笑顔。
赤ちゃんの悲しい顔はあなたのかないい顔。


赤ちゃんと。お話してみてください。
赤ちゃんは必ず理解しています。
胸張って言ってください「私は母乳育児でがんばったけど母乳が止まりました。
愛するあなたの命を守り健やかに成長してくれるように母乳育児と同じ気持でミルクで育てています」と
語ってあげてください。
気持ちが楽になりますよ。
赤ちゃんは元気なお母さんが大好きです。
そして安心するのです。

10年後20年後を考えて子育てしてください。



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楽しい子育てのスタートを

2007年08月16日 | 産後すぐの母子密着
生後すぐに赤ちゃんをお母さんの胸の上に乗せると、0~80%の赤ちゃんがが乳首を探し当てることができます。
哺乳類が乳首を
探すことができるのと同様に可能です。
何故なら、ヒトも哺乳動物だからです。

但し、その事を理解している医療従事者のもとでなければ不可能です。
せっかくヒトとして備わっている本能を目覚めさせることができません。
そのような産院は「ベルトコンベアー式流れ作業」のお産しかできないのではないでしょうか?
医学的理由が無いのに「陣痛促進剤」を使用したり、産後すぐに母子の分離がスタッフの流れ作業で行われています。

一方、産後の母子の関係の成熟を考えている産院では、出産後に乳首の乳頭輪周辺から発散される匂いを
頼りに、 乳首を探し当て吸い付いているのです。

乳房から分泌される物質は羊水の成分と同様であり、母胎内で羊水に接していた新生児はフェロモンが出ているところを求めてたどり着きます。

赤ちゃんは迅速にその特徴的なにおいのシグナルを覚えると、そのにおいだけで 母親を認識できるようになります。
これを「刷り込み現象」といいますが、コンピューターと同じように お母さんを脳にインプットできるようです。
同様にお母さんも我が子の匂いを記憶します。

しかし、産院では清潔あるいは感染防止という間違った考え方で、授乳の前に乳首を消毒するという行為を行っています。
赤ちゃんの授乳やお母さんの匂いやフェロモンを消してしまいます。
さらに赤ちゃんの口に薬品などの化学物質が口に入る最低の行為です。

出産直後、お母さんの体内には、プロラクチンというホルモンが1、2時間にわたり 大量に分泌されます。
催乳ホルモン、母性愛ホルモンと言われ、母性を目覚めさせて赤ちゃんを愛おしいと思う源になるホルモンです。

目覚めた赤ちゃんは本当に可愛いです。いつも見とれてしまいます。満足しきったお地蔵さんのような顔をしています。自分の力で産まれてきた証ですね。


母親から母子密着の子育てをされてきたのかが 重要です。
早期から施設で保育された子どもには、子育ての情報が脳にインプットされていないケースもあります。

早期の母子の関係を阻害するのが前述の「乳首の消毒」です。未だにこの行為をするところがありますので、
事前に情報を得てください。

このような行為が行われているところではお産は避けるのが賢明です。
きっと後悔します。
退院時にはミルクのおみやげつきです。
おみやげに惑わされないでください。

赤ちゃんにも生後30分をピークにカテコーラミンという物質が分泌されます。
カテコーラミンは赤ちゃんの感覚を目覚めさせてお母さんを認識します。
狭い産道を通って自らの力で産まれてきた苦労がお母さんによって癒される瞬間です。

お母さんもお産の苦しみが喜びに変わる母子にとって至福の瞬間です。
この夢の時間があるかないのかで子育ても変わります。


この時にとても大切なのは、部屋の照明です。
生後間もない赤ちゃんは胎内で薄暗い光しか見ていなかったのです。
それが突然、煌々とした光に照らされたらまぶしくて目をあけていられません。
薄暗い部屋で母子の対面やお産が行われるべきです。
赤ちゃんのために。

分娩時に、音楽や照明で演出することでお産がスムーズにいくといってるところもあります。
お産はシンプルでなくては、主役は赤ちゃんとお母さん。それはサービスではなく害悪である。
産婦人科の医師よ考え直してくれ、本当の意味での母子へのサービスを。

出産後1、2時間は母親と赤ちゃんにとって母子のきずなを深めるうえで 極めて重要です。
医学的、生物学的にも出産の瞬間から1~2週間は母性が育まれるとても大切な時期です。
この間に、母子分離をさせずに母子同床、添い寝をし、24時間母と子が一緒にいると言うことが、その後の子育てに重要です。

この時期は「成母期」と言われています。
幼児虐待、子育て放棄などの悲しい事件が起きています。
たくさん抱いて、おっぱい、語りかけが、
母子絆を深めていきます。



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おっぱい足りてない??ホントですか?

2007年08月15日 | インポート
母乳が足りていないようなので、ミルクを足しました」「今は混合です」罪悪感を秘めた言葉で人工乳あるいは
混合乳になったこと語ります。

ミルクを飲ませてはいけない、母乳育児に「母乳哺育の出来ない、ダメな母親」と自己嫌悪に陥る方がとても多いのに驚きます。
母乳哺育に対する情報をもっともっと的確に提供してくれたらいいのにと思わざるを得ません。

電話やメールで相談を受けて、質問者とお話をすることがよくあります。
多くの場合、誤解に基づいた情報や指導が原因です。

保健師や小児科医の指導「体重増加が成長曲線を下回っているからミルクを足しなさい」母乳哺育にこだわるのは親のエゴだとまで言われるケースがよくあります。

また、歯科医や産婦人科医、その他の医師から薬を処方され、添付文書に「授乳中の服用は母乳を中止すること」が明記されているので止めてくださいといわれやむなくミルクに変えているのが現実です。
授乳中でも服用可能な薬が多くあります。
勉強している医師の元に通院出来るといいですね。
母乳について知識のない医師や助産師がいます。
製薬メーカーの逃げのための添付文書です。それを容認する厚生労働省の姿勢にはあきれる。

母親が「おっぱいのはり」がないので、足りていないのではないかと『母乳不足』だと思いこむこともある。
あるいは1回の授乳時間が長くなる。
しっかり飲みたいので、時間が掛かる。
20~30分は問題がありません。
赤ちゃんにも色んな性格があり、ゆっくり時間をかけて味わうことをたのしむ赤ちゃんもいます。

授乳間隔が短くなる。
おっぱいは、食事としての役割だけでなく、お腹が空いた時だけでなく、喉が渇いたときに前乳だけ飲んでみたり、怖い・悲しい・痛い・寂しい等の感情に襲われた際に、安らぎを求めておっぱいを欲しがることがります。
 
授乳が軌道に乗ったいいおっぱいとも言えるのにもかかわらず、調べもせずに「ミルクを足すように」なんて言う医療従事者や保健師、栄養士は、手段選ばずミルクを売り込みので要注意です。
特にミルクメーカーの入った産院やドラッグストアやデパートの栄養指導は注意してください。ミルクメーカーが顧客獲得に血眼になってカモを探しています。

体重の増え方が少ない、大人でも「食べても太らない人」もいれば、少しの食事でも体重増加するヒトもいます。まずは頻回授乳をしてください。

おしっこの回数や量が少なくなる。
母乳が不足していれば、おしっこの量が不足し、元気がなくなります。
泣き方もいつもと違って力がなくなります。
 『おしっこで一日におむつ5~8回、換えていればしっかり飲めています。

脱水症状には要注意!!!

母乳不足が心配になったら、おしっこや便が出ているか、赤ちゃんの顔色や機嫌がいいか確認しましょう。
母乳が不足していれば、おしっこの量が不足し、元気がなくなります。泣き方もいつもと違って力がなくなります。

体重、飲むのにかかった時間、授乳間隔、飲んだ量などが育児書やマニュアルなどに書かれていますが、
数字に惑わされず、赤ちゃんと、自分に備わった子育ての力を信じてください赤ちゃんがあなたにサインを送ってくれます。
母乳だけで育っている赤ちゃんには、身体の大きさや体重には個人差があり、肥った子ややせた子などなど様々です。

赤ちゃんは機械ではありません。
一人の個性を持った人間です。
マニュアル通りになんていかないのが子育てです。
お母さん自身が、母乳不足感にがんじがらめになっていたりすると、不安を取り除く目的でではミルクを足してみたら」と勧める医師や保健師・助産師・栄養士がいますので要注意です。

しっかりと赤ちゃんのサインを受け止めてあげてください。
応援しています。

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抱き癖がついている子は強い子

2007年08月14日 | 抱き癖
うちの子は私にべったりあまえてばかりいます・」とか「抱き癖がついてこまっています・」という相談をよく受けます。

抱き癖がつくから1才まではあまり抱かないほうがいいと親に言われました」その言葉の背景には「自立」できないから「独立心」を養うというものでした。

今の子育てでは、抱かれたりない赤ちゃんの方が多いのです。

これらの赤ちゃんは泣かない、笑わない、視線があわないなどの情緒的な問題だけでなく、首がすわらない、お座りができないなどの発達おくれを心配しての相談もあります。

赤ちゃん猿は、お母さんとのスキンシップがないと死んでしまうことがありますが、 少なくとも猿の赤ちゃんを
はじめ他の哺乳動物の赤ちゃんは、 生後短い期間で自立していくことが可能ですが、人間の赤ちゃんは、
1才までは一人で立って歩くこともできず、1年間は準胎児ともいえるのです。
1才までの育児はお腹の中にいる時と同じような状態でいいのです。

それが早く生まれるようになってしまいました。
従って、生後1年間は、お腹の中にいるような心地よい環境にいるべきなのです。
大事なことは「しっかり抱き」「話しかけ」「おっぱいを頻回に飲ませる」これが必要です。

昔の我が国の子育ては、赤ちゃんを常に肌身離さず育てていました。
家事をするときには、背負い、抱き、寝るときには川の字で添い寝と、密着した子育てをしてきました。

十分に、甘えさせることをしていました。1年間は、母子密着の子育てが「母とこの絆」である基本的信頼感をつくっていきます。

この1年間の母親との信頼関係が愛の出発点となり、何かがあればいつでも愛されている母の元に飛び込んで帰れる、心の故郷ともなるのです。

1才を過ぎると、赤ちゃんは甘えの中から自立していきます。
甘えることが出来ないと、本来の自立ができず、基本的信頼関係がないと真の自立はできません。
最近の、親殺しや、いじめ、心の病へとつながっていきます。

「子育ての外部委託=アウトソーシング」はしないでください。
母親との信頼関係が熟成されません。

私たちは貧乏の中で育ちました。
家族の中で幸せに暮らせました。
家族で貧乏を分け合って暮らしていました。
そんな中でも「心は豊か」でした。
ヒトを愛することも自然に身につきました。


抱き癖をつけてあげてください。
抱き癖は、赤ちゃんの強い心を育てます。

1歳までは「子育ての外部委託=アウトソーシング」しないでください。

大事な我が子を「抱いて育て」てください。
子育ては、子どもの10年後、20年後を考えてしてください。

子どもから愛される親になりましょう。

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産後の大切な母子密着

2007年08月13日 | 大切な産後の1週間
「最初の一週間」こそ育児体験を持たない、核家族化した今日の妊婦さんにとっては、子育て実習の大切なじかんです。
この人生の始まりにおける一瞬の手抜き、うっかりした瞬時の息抜きが、一生の悔いになります。

多くの赤ちゃんは天国のような胎内生活を経験し、産道ではこれまで経験したことのない痛みや苦痛の試練を経て、新しい生活が始まります。
それまでの暖かく宇宙遊泳のような楽しい世界と比べて、この未知の世界は騒がしく、まぶしく、寒く、そして重力のある、不自由な世界です。

心ない病院では、形ばかりの母との出会いを終えると、直ちに新生児室へとつれていかれます。
突然の環境の激変です。
そこでは心を慰めてくれる懐かしい母の匂いも温もりも、そしてやさしい声も聞こえてはきません。

不安を訴えても誰も答えてはくれません。
更に空腹を訴えても決められた時間が来るまで、その欲求は満たされません。

加えて新生児室では、おっぱいからの直接の授乳時のように、五官を通じて行う互いの心の交流は望むべくもなく、多くの場合一定に時間を決めて、しかも哺乳瓶で牛のお乳が与えられます。
おしっこや排便でオムツが汚れて不快を訴えても誰も答えてくれません。

どんなにメッセージを送ってもお母さんは現れてくれません。
誰一人として不安や不満、そして甘えを受け入れてくれません。
このように出生直後より赤ちゃんの生理や欲求を無視し、大人のルールを 守る事を強制した扱いに、
やがて赤ちゃんはメッセージを送る事をあきらめ、人との交流・・・例えそれが自分の母親であっても・・・
お互いのコミュニケーションを取りやめてしまい、自分の殻に閉じこもります。

サイレントベビーの誕生です。

皆さんの大切なお子さんのために、見せ掛けのきらびやかさにまどわされずに心の豊かさを、母と子の間に育まれる基本的信頼と心理的一体感と、母と子の共生生活へと向けて素晴らしい出発(たびたち)の場として施設を選んでください。

分娩の時は、あなたもつらいけど赤ちゃんはもっとつらいのです。
赤ちゃんは不安や痛みに耐えながら狭い産道を恐怖に心と体を傷めながら、あなたに会いに、初めての世界に出てくるのです。
そのことをお産の時に考えると痛みが和らぎますのでイメージしてください。
出てきた赤ちゃんをすぐに抱っこしてあなたの胸で癒してあげてください。
この瞬間がとても大切です。

出生後2時間はお母さんの胸の上で至福の時間を過ごさせてあげてください。

母子分離をしないで生まれたらすぐに抱かせてもらってください。
いいお産が出来た赤ちゃんは生まれた瞬間から満たされた素晴らしいい表情をしています」
その時には「よく頑張ったね」「お利口さんだね」等と優しく、二人で楽しい会話を楽しんでください。

一方、無理矢理うまされた赤ちゃんは「悲しい顔で泣きます。

「いいお産」は、あなたとお子さんの絆がさらに深まり母性本能が生まれます。

主役は、産むあなたです。
あなたと赤ちゃんを応援しています。
あなたのからだと赤ちゃんを信じてください。
妊娠生活を楽しみましょうね。



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産むとこさがし

2007年08月12日 | 産院選び
産むとこ探し!!

皆さんはどのような視点で産院を探しますか。

「食事でしょうか?(フルコース・ケーキ)」
「個室だから?部屋がきれい」
「プレゼントがたくさん貰える」
「安全なお産ができるから」
「評判がいいから」
「産後は個室でゆっくりやすめるから」
「無痛分娩できるから」
「家から近い」
「有名病院でタレントがお産したから」

親はそれでもいいよ。
だけど赤ちゃんの事を考えたことあるか。
お腹の赤ちゃんの幸せを。

自己中心の産院選びはやめるべきです。


赤ちゃんは、お腹の中にいるときから幸せになる権利を皆もっている。

無責任な親の元に遣わされる赤ちゃんは可愛そうだ。
「赤ちゃんはお母さんを選んでくる」と言われている。

お母さんを自立させるためにやってくる。
しかし、中には自立出来ない親もいる。
その中の一部は、苦しみぬき我が子を
殺してしたり、心中したりする。

贖罪を続ける親もいる。
その悲劇からはなかなか抜けきれない。

親から育てられていない親になる人は、妊娠期間は、これからスタートする子育てのための学びの場。
産むことも大事だが、育てることそして、子どもに教えられることを知る事も重要である。

親からいい子育てをされず親になる人は、人工飼育されたチンパンジーと一緒で、子育てをする「子育て力」が
幼児期にインプットされていないので、妊娠中に育て方を学ばなければならない。
「子育て力」は親の子育て、特に乳幼児期の子育てが脳に刷り込まれでいくのである。
誰でも簡単に子育て出来るわけではない。
親の育て方が大きく影響する。
世代間連鎖である。

年がいったから子育てが出来るわけではない。
むしろ頭だけ大きくなり無駄な理屈が詰め込まれ、自分の物差しで世間を見るようなり、
子育ても妊娠情報誌や育児雑誌の正しくない情報を信じて道を間違ってしまう。

産院は、持っていない「子育て力」を引き出してくれる所をさがしましょう。
「子育て力」はいいお産をする力と心を与えてくれます。

医師や助産師はあくまでも「助産」のパートナーです。

「助産」をしてくれるいいパートナーを見つけてください。
見つけるのはあなたの心です。妊娠情報誌には書いてありません。

そのパートナーを見つける事が、あなたとお子さんの幸せにつながります。

子育ては「苦悩」だけではありません。
本来「楽しい」ものであるはずです。
子どもと共に喜びを味わいましょう。

そのためにすべき事をしてください。
楽しみは努力するほど大きいです。

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母乳は心の成長に必要

2007年08月11日 | 母乳は心の栄養
「いつまでも授乳していると赤ちゃんが自立できないから、断乳しなさい」と言われましたがそうなのでしょうか」という相談もよく受けます。
母乳に関連する相談は非常に多いです。

昨日の相談から「体重が成長曲線を下回っているため、完母でいいか悩んでいます。
乳腺炎になり通い始めたおっぱいマッサージの助産師さんは「ミルクを足す必要は全くない」といい、小児科の先生は「ミルクを足すべきだ」といいます。
3ヶ月に入り首もすわり、3ヶ月と6日目で寝返りも成功し、よく笑うし、おしゃべりもしています。
授乳回数は8~11回ぐらいですが、3時間はあけるなという指導のもと泣く前に飲ませるようにしています。
ただ夜中等起こさなければ4~5時間ぐっすり眠っています。
入院中に何度か糖水をあげただけで、母乳以外は夏の暑い日麦茶20mlを2回ほど飲ませただけです。
(これも飲ませた方がいいのでしょうか?)活発に動いており、顔周りはふっくらしてきており、やせ細っている感じはうけないので、ずっと母乳だけできました。
でも確かに周りの子に比べるとすごく小柄で足すべきか迷っています。」

この赤ちゃんの場合は、母乳哺育でいい子育てが出来ていると思います。
お母さんを悩まし、苦しめるのは小児科医。
小児科医の不勉強で母乳哺育に対する認識がなく、人工乳の方が栄養が高く成長にいいという考え方が根強くある。
医師は、身体の発育だけを診るのではなく、心の発育もいなければならない。
母乳は単に栄養だけではなく心を育む栄養でもあります。
相談の赤ちゃんもお話を聞くと十分におっぱいを飲めているようです。
おしっこもたくさん出ています。
赤ちゃんにも体重や身長など、100人いれば100通り、やせている子もいれば肥っている子もいます。
母乳だけでもボンレスハムのようになったむちむちの足や手、反対にやせた赤ちゃんもいます。
成長曲線の下だから人工乳を足しなさいという安易な発想には怒りを覚えます。
小児科医もっと勉強せよ!!!と言いたい。また言い続けていきます。
それも私の仕事だと思っています。

母乳は、お母さんと赤ちゃんの心の栄養です。
授乳はお母さんにとっても心地よい時間でなければなりません。
何人もそれを邪魔したり妨害してはなりません。

よくあるケースは、おじいちゃんおばあちゃんの間違った母乳の知識や、母乳で育っていないお母さんお父さん、さらには断乳されたお父さんは心に傷を負っていますので、我が子への授乳にたいして憎悪を持っていることがあります。
その憎悪から母乳への理解が不足します。
「母乳より人工乳」の方がいいと母乳哺育に反対します。
その背景には、段階の世代が子育てされた頃にアメリカ流育児が推奨され、勉強熱心な女性や医師、マスコミがそれを取り入れられた。
「いつまでも飲ませていると自立心がつかない」「ベビーベッドで寝かすことは自立心を高める」などと言われ実践されてきました。
自立の強要が、最近のいじめ、自殺、虐待その他のこころの問題や少年犯罪や犯罪の原因の一つ となっているといわれています。

「自立」は自分で立つということで、強制されてできるものではありません。
本当の自立心を育てるには、赤ちゃんが自らおっぱいから離れていくのを待つ ということが重要です。
鳥の巣立ちと一緒です。
それが自然卒乳です。

以前にも書きましたが、親の都合で止めさせるのはどのような場合でも断乳です。
不幸にも断乳してしまった親は、我が子をたくさん抱いてあげてください。

これからお産を迎える方は「心あるお産」ができる施設をさがしてください。
豪華な食事やアメニティで選んだり、ベルトコンベアにのった流れ作業の赤ちゃんを無視した施設で産まないようにしてくださいね。
母子別室では母乳で育てるのは難しくなります。
なぜならば最初の数日が一番大切な「頻回授乳」をしなければならないからです。
授乳は「3時間おき」これは人工乳の場合です。
母乳は「1時間半から2時間」で授乳です。
3時間おきの授乳をうたっていたり、母親教室で指導する産院では母乳哺育はできません。
母乳哺育ができる確率がさがります。

母乳哺育の第一歩は、あなたの分娩施設選びです。
さらにはお産について学んでください。
不勉強は取り返しがつきません。
正しい情報を得ることも肝要です。
妊娠情報誌等は絶対に買わないでください。
間違った情報や商業主義に毒されています。
広告による商売優先だからです。
不必要な育児用品やファッションの広告が氾濫しています。

そのような雑誌を発行している会社の中では、子育てや社員に優しくないです。
私の元にその会社の社員からの相談もあります。
その人たちが作る情報は信じられない。

雑誌が生んだ「セレブ出産」「ブランド出産」、ばかばかしい限りです。
赤ちゃんのことを無視した、お産を助長し、無知な親を大量に作るだけです。

もっともっと賢いヒトになって欲しいと願わずにはおられない。


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ベビーサインは母子に弊害

2007年08月10日 | ベビーサインは必要ない
「ベビーサイン」という「ジェスチャー」は、子育てに必要だと思いますか?
私は必要ないと考えます。

なぜならば、母子相互関係は赤ちゃんが出す、仕草や声、泣き声、そしてボディランゲージによって
育まれます敢えてゼスチャーを使って母子の関係をつくる必要は全くないと思います。

あなたが何かをしてほしい時に、あなたは「ジェスチャー」で伝えますか?
そのために「ジェスチャー」を覚えて意志の伝達をしますか。
それは苦痛ではないですか?

不必要な「ジェスチャー」を覚え込ますことに時間をかけるであればその分、抱いたり、遊んだり、会話をするほうが得策です。
何かを無理矢理、覚え込ますことは母子にとって苦痛であり弊害である。
皆さんのお母さんは、「ベビーサイン=手話」を使って育ててくれましたか?

「ベビーサイン=手話」はここ数年のことです。
「ベビーサイン=手話」は赤ちゃんにとって心地よいものではない。
それより、お母さんもっと私のことを見つめてください。
私の出す「サイン=目印」を理解して、「お腹の中にいた時のような幸せをいっぱい感じさせて」と願っているはずです。
そのために、たくさんのメッセージ「目印=サイン」を出してくれます。

教えこますという行為の中で無理強いが起こりストレスになる。
赤ちゃんにとっては意味のないことを無理矢理強要され、覚え込まされる。
それがどれだけ赤ちゃんにストレスになるのかを考えると恐ろしい。
あえてそのようなストレスを赤ちゃんに与える必要はない。
赤ちゃんも心を病むこともある。

生後まもないときから、母子に愛着が形成されれば十分に意志の疎通ができ母子相互に成長していきます。

赤ちゃんは、お母さんに声の調子を変えて泣いたり様々な声を出します。
それが喃語です。早い時期から出る。
状況に応じて声を出すようになります。
例えば、何か気に入らないときはいつもと違う泣き声を出します。
眠い時には悲しい声を出します。
また、具合が悪いときや暑い時や苦痛を訴える時は泣き方を変えて教えてくれます。
赤ちゃんが語りかけた時には、それに応えてあげてください。
赤ちゃんは、あなたの声かけを待っています。
それを親が感じ取ってコミュニケーションが図られる。

赤ちゃんが出す「目印」が赤ちゃんサインです。
それが理解できれば、赤ちゃんと会話することも可能です。
我が子とは新生児の時から十分に会話やコミュニケーションがとれます。


「ジェスチャー」が「ベビーサイン」ではありません。

我が国の歴史の中で「ベビーサイン」などというものは全く必要ではなかった。
赤ちゃんの顔や表情、泣き声や喃語をみれば要求するものがある程度わかる。
それが出来なければ赤ちゃんは、親からの支援が受けられず死んでしまう。

「ジェスチャー」覚えさせる時間があれば愛するわが子に語りかけたり、絵本を読んであげるほうが母子にとって大切です。

意味のない経費や時間をかけるのは無駄遣いである。
母子にいらないプレッシャーが生じるだけである。

ベビーの出す目印があかちゃんのサインです。
今話題の「ベビーサイン=手話」ではありません。

今、話題の「ベビーサイン」を必要と感じる親は、早期からの母子の愛着が不足しているのではないでしょうか?
そんな感じがしてなりません。

子育てにマニュアルがなければ出来ない世代の人たちが利用しているのではないでしょうか?

子育ては、親から子に引き継がれていきます。
親に育てられた経験がなければ子育てはとても難しく辛いいものになります。

私の周りには誰一人「「ベビーサイン=ジェスチャー」をしている親はいません。
その親は「必要ない」赤ちゃんの要求はわかると言っている。
しっかりとした「愛着」が出来ていれば我が子の要求はすべてわかります。
「お金を払ってまでする必要を感じないし、赤ちゃんにとってストレスになると思う」と語り自身を持って子育てを楽しんでいます。
そこには「ジェスチャー」による意志の伝達は介在しません。

心豊かな子に育てるには心地よい環境の中で育まれる。
もっともっとヒトに戻って本能で子育てしてください。
そして楽しんでください。
今は今しかありません。



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保育園で0157感染

2007年08月09日 | インポート
またまた不幸な事件が起こりました。
大阪の保育園で0157の集団食中毒があり、女の子が不幸にも亡くなってしました。
ご冥福を心からお祈りいたします。

私も大阪府内で無認可の保育所を運営していますので、今回の食中毒は他人事に思えません。

原因が何だったかは不明ですが保育園が提供した食事ではないようです。
0157は感染力がとても強いので注意が肝心です。
人から人へと2次感染3次感染していきます。

潜伏期間は1~10日と長いのが特長です。
症状は下痢、吐き気、嘔吐、腹痛ですが、最初は腹痛ですが3日目くらいから血便が出てきます。
腹痛も並大抵の痛みではありません。
痛みが激しく横になることもできません。
血便が進み鮮血便になり下痢よりは出血そのものの症状になります。

症状が出たらできるだけ急いで受診してください。
疑わしい食品がわかれば検査のために持参したら良いです。
また、吐物や便を乾燥しないようにし、ビニール袋に入れて持参してください。
原因を突き止めるためにも、また感染したかを判定するのにも役立ちます。

このときに重要なのは、素人判断で下痢止めなどを服用しないでください。
無理に下痢を止めると腸内に原因菌を閉じこめることになり、異常な増殖をきたし症状を悪化させます。
死に至ります。

我が家では11年前に、堺の学校給食が原因で発症した0157集団感染で次女が感染しました。

このときは2日目から腹痛がおこりましたが3日目からは耐えられないような激痛でした。
更に翌日から血便が出ました。

2次感染を防ぐために、手荒いや排便後の便器の消毒や手の消毒をしました。
食事も加熱した食材を食べました。
家の中で患者との同居ですから神経を使いました。
衣類も別に洗濯しました。
食器も別に洗いました。
お陰様で2次感染をしないですみました。

3日前から、我が保育所では、感染防止のために、プールの使用中止や子どもの様子を観察することに力を入れました。
子どもの命を預かっていますのでいつもより慎重に保護者とも連携をとりました。
排便・排尿の処理に注意をするように指示しました。

感染者の1日も早い回復を心からお祈りしています。

あのときの悪夢を思い出しながら書いています。


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妊娠後期になると不眠症

2007年08月09日 | インポート
妊娠後期の妊婦からよく相談を受けることがある。

「妊娠後期になると最近ひどい不眠症に悩まされた。
やっと眠れたと思っても眠りが浅いし、ほとんど寝た気がしない。
眠れる時に少しづつ眠るようにしているが、1時間位で目が覚めちゃう。何でなんだろ」という声をよく聞く。
このような相談を受ける産科医の中には、睡眠薬を処方する医師がいる。
これは困ったものである。

妊娠中の女性に備わった神様が授けてくれた身体のメカニズムを知らないのだ。

妊娠後期になると産後の準備のために身体に備わったメカニズムにスイッチが入ります。

産褥期の子育てのため授乳間隔に合わせて目が覚めるように間歇睡眠の準備を始めるのです。
3時間おきの授乳のタイミングに合わせて目が覚めるという人がいますがこれは間違っています。
3時間おきの授乳は人工乳の場合です。
3時間たたないと消化しないからです。

母乳は1時間から2時間で消化しますのでその間隔で、頻回に授乳する必要があります。

それに合わせて授乳できるように妊娠後期になると身体を慣らしてくれるのですね。
素晴らしいことですね。

それを知らないと前述のように、睡眠薬を服用することになってしまいます。
眠れないのは素晴らしいことなのです。
産院でこのようなことを教えてもらうといいのですが。
また妊娠中に産院で母乳のことも教わることが出来るといいですね。

ある方の経験談です「私は幸せな事に、おっぱいがとてもよく出ました。
最初の2日間くらいは子どももちょくちょく泣いて、 頻繁におっぱいを飲ませるので、3日目くらいからはよく寝ました。
でも自分のおっぱいが張ってくるので、子どもより先に痛くて目が覚めます。
起きてきてくれると、うれしくて、早くおっぱいを飲んでほしかった。
赤ちゃんに飲んでもらうのが一番楽になりますから。
退院してからもそれほど大変ではありませんでした。
夜中に何回もおきて授乳するのも既に経験済みですし、昼間も子どもと一緒に昼寝して、細切れ睡眠していました。
ただ、食事作りや洗濯という家事が増えた分だけ、 入院中より極楽度は下がりましたね。」

というように事前に間歇睡眠のことを知っていると楽しむ余裕ができますね。
不眠になったらあと少しでお産です。
出産の時を前向きに向かえてください。
応援しています。


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歩行器はいらない

2007年08月08日 | 育児用品これはいらない
育児の中で不必要なものあるいは、使ってはいけないものがあります。
歩行器などはその典型だと思います。

親は、我が子が早く歩いてほしい。との思いからつかまり立ちをすると「歩行器」に入れて歩くようにと願う。
この「歩行器」は必要でしょうか。
まだ歩く準備が出来ていないのに無理矢理歩かせてしまいます。

歩行器は必要のないものです。

赤ちゃんは、成長の過程の中で、立ち上がって歩けるようになります。
赤ちゃん自身の体の発達を待ちましょう。
足や骨盤に負担をかけないようにしましょう。

転倒や転落など事故の危険性が増す。
百害あって一利なしの育児用品です。
歩行器の販売を中止すべきだと思います。

歩行器は危険との認識は必要です。

赤ちゃんは確かに喜びますが、親としてはよく考えてください。


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無責任な4か月健診の指導

2007年08月07日 | 保健師の弊害
今回は、保健師の弊害その2です。
これまで多くの相談が寄せられ、何度か自治体と話し合いをしましたが改善されません。

今後は、保健師の指導で間違っている指導の報告があった場合にはこのブログで報告していきます。
以前の相談ですが安易に人工乳を勧められた事例ですがよくあるケースです。。

**********
先日4ヶ月検診がありました。
そこで体重の増加について指摘されました。

出生時の体重は、3226グラム
1ヶ月検診時は、4160グラム
4ヶ月検診時は、6125グラムです。

母乳で、8回/1日
便は1回/1日(1回/2日のこともあります)
尿は8-10回です

身長、頭囲は成長曲線の真ん中か上側です。機嫌等はよく日ごろ特には問題なさそうです。
体重の増加が良くないと、病気または今後の発育に問題になることが起こるのでしょうか?
検診時には、母乳量が少なければ粉ミルクを、粉とミルクを進められましたが、母乳の量が少ないとは何を基準に判断すればいいでしょうか?
***********
との相談がありましたが、お母さんを健診で不安にさせるケースが多くあります。

体重の増加や慎重の増加を「成長曲線」で安易に判断し間違った指導をすることもしばしばです。
保健師だけではなく小児科の医師も同様に指導するケースもあります。
保健師は母乳哺育に対する理解が不足し指導書だけで判断し親に伝えます。
問題点を指摘し、指導した回数が評価されると言う実態があるのではないでしょうか?
お役所仕事の典型だと思います。

全てがそうだとはいいませんが。
よく学び正しい知識をもった保健師もいると思います。

中には、知識不足のために、我が子の子育てに、苦悩している人もいます。


昔は助産婦が保健婦になるケースが多かったのでバランスよく移動出来たのではないでしょうか。

僕の主宰している育児相談の医師の回答です。
*********
体重の増え方、哺乳の回数、尿の回数とも全く心配ありません。
よく母乳を飲んで順調な発育をしていると考えられます。
健診などで少し体重の増えが少ないとすぐにミルクを勧められることがあります。
体重が増えまるまるとした赤ちゃんが健康という昔の考えが残っています。
ミルクを与えて太らすことが赤ちゃんにとって良いことではありません。
母乳の場合でも、十分飲んでいるのにあまり体重の増えない赤ちゃんや、
びっくりするぐらい増える赤ちゃんまで様々です。
赤ちゃんの体重は両親の体格など様々な要因によって左右されます。
その子にあった体重の増え方を考えることが大切です。
体重の増えが多い・少ないとしても機嫌良く遊べ、よく眠れ、おしっこやうんちがしっかりでるようであれば、
その子に一番よい発育をしていると考えられ、母乳も十分に足りていると考えられます。
3ヶ月ぐらいになると、赤ちゃんの飲む量と作られる母乳の量のバランスが取られてきます。
おおざっぱですが前の日飲んでくれた母乳の量を今日作ると考えてください。
母乳を普通に飲ませていれば母乳がでなくなったり、少なくなったりすることはありません。
ミルクを足してしまうとその分だけ母乳の量が少なくなり、だんだん粉ミルクが増えてしまうことになります。
質問の内容からは体重増加に心配はなく、母乳は十分に飲んでいると考えられますので自信を持って母乳育児を続けてください。
*********
正しい情報を読み解く力が子育てやこれから生きていく上でとても重要です。
マスコミの情報や氾濫するメディアの中で間違った情報が氾濫しています。
マスコミの報道の中にはねつ造された物や真実を伝えていない物もあります。

情報やマニュアルに振り回されないでください。
伝える側の知識や能力が数十年前と較べて落ちています。

特にテレビ局の報道の質が落ちています。
それを招いたのは、皆さんの好奇心や視聴率至上主義、儲け優先主義、面白ければ何でもいい、と言う姿勢
さらにはそれを煽った視聴者。

情報の鵜呑みは危険です。
ご用心、ご用心。


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本当に卒乳ですか?

2007年08月06日 | 卒乳・断乳
卒乳に誤解があるようなので書いてみます。

卒乳というのは赤ちゃんが自分に自信を持ち、おっぱいを必要としなくなったときに自分から離れていくことを言います。
予定を決めて離乳すのは卒乳ではありません。

下のこの妊娠で、流産しやすくなるから断乳する、卒乳させると言うことを耳にします。
授乳中でもそのような事はありません。
事実無根です。それを信じている産科医が未だにいたり、それを信じている人がたくさんいるのも事実です。

妊娠中や子育て中に上の子と二人でタンデム授乳をしている人もたくさんいます。

お母さんの中には、予定を決めておっぱいを止めさせようとする人がいます。
赤ちゃんが泣いて欲しがり、夜中に起きても授乳を拒否します。

果汁や牛乳でだましたり、好きなものを飲ませたり食べさせてごまかします。
子どもは親の決心を知りやがてあきらめます。
あきらめたのを「卒乳」したといって喜んでいる親がいるのも事実です。
その話を聞いて「○○ちゃんは上手に卒乳したのね」なんて言う親がいますが
それは違います。

この「あきらめ」は、将来何らかの形で赤ちゃんの心の中に傷として残ります。
自分に自信が持てない人になります。
自然卒乳は「自立」の第一歩です。

自分が納得するまでオッパイを続けてもらった子どもは、自信がもて自立のできるこころの強い子になります。

子ども一人一人が違うように卒乳の時期も異なってきます。
長くおっぱいをあげていても甘え心の弱い子になることは決してありません。

卒乳をしたお母さん達の話では、赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれなくなり、寂しいということはよく聞きますが、乳腺炎や体の不調を聞いたことはありません。

外国では2年以上母乳を続け、自然に卒乳するということが医学的にも推奨されています。
無理に母乳を止めることがよいとは思いません。
卒乳はお母さんの都合で中止するのではなく、赤ちゃんの発育、母子の信頼関係の深まりの中で自然に乳離れをしていいくことを言います。
無理をしないで卒乳に向かうことを勧めます。

「断乳」を商売にしている人たちがいます。
卒乳してもおっぱいの手入れなど必要ありません。
また閉経後にトラブルなど考えられません。

それらにだまされず、赤ちゃんの声を聞き、子どもに任せて自然卆乳をしましょうね。
親のつごうではなく「赤ちゃん主体」に考えましょう。

心豊かな人に育てていくために。

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親を苦しめる保健師

2007年08月05日 | 保健師の弊害
多くの人が保健センター(保健所)の健診で傷つけられたり間違った指導をされている。

3~4ヶ月健診でよく言われるのが、母乳や人工乳関係なくそろそろ果汁を始めましょう・・・」離乳準備食が
必要だといわれる。

あるいは「まだ果汁をあげていないの」だめじゃない。
といって苦しめることがある。

母乳が出ていたり、人工乳でも6ヶ月までは何もいりません。
母乳はお母さんの食べたものによって毎回、味が微妙に変化する料理のフルコースです。
また、母乳そのものが離乳準備食です。混合栄養も同じ。人工乳は毎回濃度や味、
成分も同じなので、離乳食に移行する前に、離乳準備食は必要になります。

離乳準備食として果汁を与えはじめたのは、昔の人工乳は牛乳に近く、鉄分やビタミンCが不足し、壊血症や鉄欠乏になっていました。
そのために離乳開始前、果汁でビタミンCを補充して鉄の吸収を助けていたのです。
現在の人工乳はこれらが改善されているため、果汁で補う必要はありません。
離乳食は薄味から始めるので、果汁なども必要ないのです。
「離乳食は薄味で」と言っているお母さんが・・・・母乳は実はとても味が薄いものです。
甘い果汁や砂糖水などを飲ませたらどうなるでしょうか。
母乳を飲まなくなったり、甘い物に慣れてしまって虫歯の原因になり、その後の食習慣にまで影響するなど
問題点が多くあります。
「離乳食は薄味で」と言っているお母さんが、甘いジュースを飲ませたりすることに矛盾を感じないのはおかしい。
保健師よ勉強せよ。
自治体や厚生労働省に猛省してほしい。
余裕を持った手抜き育児1997年の米国小児科学会の勧告でも「一般的に母乳栄養児には最初の6ヶ月間は水、
果汁、その他の飲食物を与えてはならない」としています。

必要ない果汁のために、手作りの果汁に時間をかけるなら、赤ちゃんを抱いて、語りかけ、遊んでやる時間に
当てるべきである。

また、夏場の水分補給のために麦茶など水分補給は必要ない。
水分補給は、母乳か人工乳でいい。
風呂上がりにも母乳か人工乳でいい。

アルカリイオン水など糖分のあるものは水分補給にはやめるべきである。

一生懸命やっているお母さんを苦しめる、間違った指導をする保健師を赦すことは出来ない。
厚生労働省の指導もおかしい。
やっと離乳食のガイドができました。それを学んでください。
学んだ上でそれを指導してくれなくえれば意味がない。

保健師の指導や勉強をさせるべきである。

保健師の問題は近日中に第2弾をやります。


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子どもの安全を守るのは親

2007年08月04日 | 常識・マナー不足、これでも親
子どもを守ろう。

今日は驚いた。
信号待ちをしているとベビーカーを押している母親が僕の横を通っていった。

ベビーカーに乗っているのは9ヶ月くらいの男の子前のガードの上に両足をのせていた。
赤ちゃんはこのポーズが好きなようである。
しかし、なぜなのか調べたことはない。
面白いポーズである。

信号が変わり歩行者信号が赤になった。
信号待ちのお母さんが停止したのは何と、車道の上。しかも交差点の角、一瞬、我が目を疑った。
かわいい我が子を危険な路上に置くのか。
親も路上にいる。
車が左折してきたら確実に轢(ひ)かれる。
何も考えていないのだろうか。

歩道上で待つのは、幼稚園の子でも知っている。

何事にも非常識な親がいるが。

将来は、子どもに人間として生きていくためのマナーや生活の基本を教えるのは親だ。

親が手本を示さないでどうするのだ。

電車の中で化粧をしたり、蓬莱の豚まん(大阪の名物)関西では肉まんと言わず豚まんという、豚肉が入っているからである。

これを冬の暖房がきいた電車の中で食べられたらとてもではないが社内にはおられない。
車両を換える。
それぐらいすごい臭いである。
これらの若者が親になると先ほどのような我が子を車道に置くような親になるのかと思うと情けなくなる。

子育てをされていない親が多い。
自分がされていないのだから無理はない。

親を育てないとこの国は滅びてしまうのではないかと本気で思います。



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