(八)八代侍衆知行高之覚
(七)八代御知行侍衆御暇可申成と取沙汰者
二つの書面はまったく別個のものであるが、情報を総合する為に列記してみる。
一、壱万石 長岡河内守
一、千石 佐方与左衛門
一、千石 志方半兵衛
一、五百石 熊谷権大夫
右ハ住江求馬与組脇熊谷 ■弟ニて御座候
一、弐百石 権大夫子ニ而御座候 熊谷次郎兵衛
右権大夫御暇可申と取沙汰仕候儀ハ先年権大夫子次郎兵衛弟中務殿ニ御奉公ニ出し申候様ニと
三齋様被仰候得共権大夫申上候ハ中務殿へ出し申候儀被成御免候様ニと御理り申し上候付 三齋
様権大夫忰被召出ケ様之御理り申上候ハゝ 三齋様御一代ハいり様ニも親子共ニ御奉公可仕中務
殿へ忰を上ヶ申候得共以来は又若黨ニ可被成与存右之御理申上候哉と取り沙汰仕候/宮松殿へ
御奉公仕儀ハ難成と存候哉と取沙汰仕候/志方半兵衛申候ハ御いと満可申と大かた人ニ為申候と
承申候由ニ候/右之子細の儀ハ私脇より承り申候事
一、五百石 山中三左衛門
右ハ牧平左衛門妹甥ニ而御座候
一、五百石 山田三右衛門
右
一、五百石 沢尾長兵衛
右者御国ニ縁者親類無御座候大坂ニ親有之由申候
一、五百石 加来佐左衛門
右ハ北ノ丸殿弟ニ而御座候
一、五百石 甘利宮内
右ハ歩之御小姓■入江三丞女房之子ニ而御座候其外御国ニ親類無御座候
一、五百石 清田五郎大夫
一、四百石 永屋安左衛門
右ハ御国ニ縁者親類無御座候
一、四百石 金守平兵衛
右ハ金守刑右衛門兄ニ而御座候金守外記同五左衛門同甚太郎伯父ニ而御座候
一、弐百石 金守左源太
右者平兵衛子ニ而御座候
右平兵衛私ニ申候ハ 三齋様一代ハ御奉公相勤申候中務殿御堅固ニ御座候共 三齋様被成御逝去候ハゝ御暇
申上 台雲様御代より猶以當 殿様へ被召出候て■可奉存候/兼々存候由宮松殿へ御奉公仕儀御理り申上御
国之内二罷在り申度存候/一ツ之者思御家中ニ罷居申し候間他国ニ■御座候と申候/此者之儀ハ金守形右衛
門兄ニ而御座候/志方半兵衛申候ハ平兵衛儀御暇可申上哉与ワきより取沙汰仕由申候/平左衛門右之分ハ私
ニ申候事
一、四百石 熊谷新太郎
右ハ烏丸殿ニ小々姓仕居申候喧■(口に花=嘩カ)を仕烏丸殿を罷出牢人仕居申候
内ニ右之喧■(前同)首尾能仕候を被聞召被召抱候由
一、四百石 垣屋権左衛門
右ハ御国ニ縁者親類無御座候
一、三百五十石 間 次郎左衛門
右ハ豊前小倉ノ町人ニ而御座候太皷能打候 幽齋様御弟子之由
右次郎左衛門申候者太鞁打申斗ニ而不調法ニ御座候へ共 三齋様御一代ハ御奉公仕候/宮松殿御幼少ニ御座
候へハ御能抔可■被成候事ニて無御座候/左様ニ御座候得ハ次郎左衛門次第ニ年罷寄弥御用ニも無御座■の
候而御座候条御暇申上度存候/御暇被下候ハゝ他国可仕候併殿様被召出候ハゝ忝奉存候/他国仕候而可然儀
茂御座候も奉公も可仕与河内・与左衛門・半兵衛ニも申由半兵衛申候/私へも次郎左衛門申候事
一、三百石 小篠(笹)宗柏
右ハ田中左兵衛与脇小篠角大夫おやニて後座候
右宗柏儀年罷寄入道仕候間御暇申上熊本へ罷出薬師を茂仕暮申度と私ニ語り申候/志方半兵衛申候ハ内々御
暇可申上と存申由申候/併此者ハ未分別志かと落着不仕候と相見へ申し候事
一、百石 竹原玄可
右玄可申候ハ年罷寄行歩もしか/\叶不申候間御暇申上熊本へ罷出子共ニ掛り申度と申候/初ハ弐百石被遣
候得共年罷寄申候付御知行差上申候得者御扶持方と被成 御意御知行ニ而百石被遣わ候と申此申分ハ私ニ申
候/志方半兵衛申候ハ御暇申上度と兼々申たる由申候事
一、三百石 上羽又右衛門
右ハ豊前ニ而長岡休斉老被召仕候上羽清大夫弟ニ而御座候清大夫ハ■■筑後ニ有付
罷在候
一、三百石 魚住平左衛門
右ハ尾州ニ居申候魚住半左衛門子ニ而御座候
一、三百石 魚住孫作
右者平左衛門子ニ而御座候
一、三百石 清田弥八郎
右者清田石見弟ニ而御座候
一、三百石 清水清安
右ハ志方半兵衛志うとニ而後座候清安山本又兵衛両人ニ而御知行方御賄之惣奉行仕候
浅野因幡守様御袋ハ清安女房之いもとニ而御座候
一、五百石 蓑田平七
右者今度 三齋様御供仕相果申候
一、三百石 宮部市左衛門
右者道家左近右衛門妹婿ニ而御座候
一、三百石 坂本角之允
右者長岡河内者ニ而御座候■被召仕之由
一、弐百五十石 福山源次
右ハ川口九兵衛むこ御銀奉行
一、弐百五十石 三浦新右衛門
右ハ熊谷権大夫妹婿ニ而御座候
熊谷権大夫いもと聟ニ而御座候 三齋様へ被召出候時者笛吹ニ能出申候/御いと満可申上与傍輩共ニ申候由志
方半兵衛申候為何子細ニ而御暇可申上与存候哉其■ハ志れ不申候/生国中国之者二田御座候/此者ハ悪敷儀
御座候様ニ沙汰仕候事
一、弐百五十石 村上金左衛門
右ハ佐方与左衛門婿ニ而御座候長岡河内縁者ニ而御座候
一、弐百石 歩上リ 田代喜兵衛
右者御右筆生國筑後之者ニ而御座候御国之内親類無御座候
一、弐百石 諏訪猪兵衛
右者御右筆ニ而御座候御国之内ニ親類無御座候
一、弐百石 河(ママ)口新九郎
右ハ馬医仕候■川口九兵衛子ニ而御座候永良長良(重複カ)長兵衛縁者ニ而御座候
一、弐百石 川口吉兵衛
右ハ新九郎弟
一、弐百石 川口平四郎
右ハ吉兵衛弟
一、弐百石 北ノ丸殿親 加来兵右衛門
一、弐百石 芦田十左衛門
右者芦田与兵衛子
一、百石 加来三左衛門
右者加来兵右衛門子
一、弐百石 中村三郎右衛門
右者御国之内ニ親類無御座候
一、弐百石 下村傳蔵
右者松井右近子孫作為ニ志うとニ而後座候
一、弐百石 神足少五郎
右者台雲様被召仕候神足八郎右衛門兄ニ而御座候少五郎おひ両人熊本二罷在候
右少五郎儀先年有馬御陳ニ働よく御座候得共御心付茂無御座候/少五郎者たらき極無之者共ハ御加増被遣候
ニ付き不足ニ存御いと満可申上と存候よし志方半兵衛申候/惜き者ニ而御座候間御家中ニ召置度と半兵衛申候
一、弐百石 福知主膳
右者主膳親平左衛門と申死去仕候
一、弐百石二斗 志水金右衛門
右者清安子ニ而御座候
一、弐百石 荒見仁右衛門
右者御馬廻二荒見弥大夫と申者之親ニ而御座候
一、弐百石 沖津弥五右衛門
右者沖津作大夫兄
一、弐百三石四升 浅井茂大夫
右者臺所奉行
一、百石 浅井少八
右ハ茂大夫子ニ而御座候
一、弐百石 かち上リ 井上十兵衛
一、 同 中村源大夫
一、弐百石九斗 村上善九郎
右ハ豊前小倉■宗■永少寺子ニ而御座候
一、弐百石 朽木伊左衛門
右者朽木牧斎■之親類ニ而御座候
一、百五拾三石四升六合 田中清左衛門
右者御鉄炮衆上り
一、百八拾石 菅 市左衛門
一、百五拾石 佐方源右衛門
右者与左衛門子
未了、只今書き込み継続中