寛永四年二月六日「日帳」に面白い記事がある。
駕舁ノ二人肩揃ハ |一、御のり物かき両人、かたそろい不申付而、御ふちを被放候、然共、彼両人手前ゟ上納米六斗余宛
ズ扶持ヲ放サル | 有之ニ付、只今取立不罷成、しからハ、別ニ仕様も無之候間、御長柄衆の明所両人有之儀候間、
上納米ノ未納アリ | 右ノ跡替ニ入、御切米御かし米を取せ、右之運上米をすまさせ可申ニ、談合相極候事、
長柄足軽ノ跡ニ入 | 〃〃〃
ル |
駕籠かきの二人の身長が違って肩の高さが揃わないから、やめさせる(扶持を放す)というのである。
どちらか一方ではなく二人セットだというのが面白い。最初から背丈の揃ったものを雇えばよいのにと思うのだが・・・・
止めさせるのは良いが、上納すべき6斗の米が未納だから、幸い御長柄衆に空きがあるからその跡に入れて切米をとらせ、未納の米を済まさせようと談合したというのである。
二人は再就職でき、未納の米も治めることが出来、まずは一件落着という目出度い話ではある。
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