物語を続けよう。
反乱天使長とその配下の天使たちは、暗闇の牢獄(宇宙)に閉じ込められ、
変質を開始し、ついには、悪魔(サタン)になった。
~前回、そこまでを話した。
その続きだ。
<すべてで対極となる>
これで叛乱天使は、単なる反乱者でなくなった。
変質した彼は、すべてにおいて創造神に敵対する。
創造神が「右」と言えば「左」という。
上と言えば下という。
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創造神が愛する者には、反射的に、憎しみを抱く。
創造神が手元に置こうとする者は、本能的に引き離す。
引き離して自分の影響下に置こうとする。
<「殺意」を抱く存在に>
敵対心の極地は「殺意」だ。
創造神に対して殺意を抱く存在に、悪魔はなっているのだ。
<悪魔は牢名主>
宇宙においても、悪魔は天使長の性格を持って、「天の諸々の悪霊」となった旧配下の天使への支配権を持ち続ける。
牢獄(宇宙)において、いわば「牢名主」のような存在となるのだ。
牢名主とは、テレビの時代劇に出てくるあれだ。
牢の中で、座布団を何枚も重ねた上に座って、同室の罪人たちに君臨しているあれだな。
<そして『創世記』が始まる>
さて、これでようやっと聖書の記述を理解する背景が整った。
聖書は、旧約聖書と新約聖書の合体本だ。
旧約の初めの書物は『創世記』だ。
それは宇宙の暗やみに「光あれ~」といって光を造る場面から始まっている。
(この光は、後に物理学が明かす「光子」という素粒子)
創造神はその宇宙の一角に、光と熱を放射する太陽を造り、その周りを回る惑星をいくつも造る。
それが太陽系だ。
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そしてその一つの惑星(地球)に生命体が住まえる環境を造る。
そこに、空、海、陸地をつくり、空には鳥、陸には植物や諸動物、海には魚を造る。
さらにそこに人間を造り(!)地上のドラマが始まる。
今回はここまでにしよう。