このカテゴリーでは、聖書の論理を、新しい視点から捉えてみようと思います。具体的には、「天の王国」の論理から理解しようとします。
聖書は、こういう王国世界が、我々の住む宇宙を超えたところに、存在するという大前提で出来ている本なのです。聖書が、我々人間に希望を与え、楽しくさせてくれる源がここにあります。
聖書は自らを、そういう王国の王である創造主、ゴッドからのメッセージであるとしています。
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邦訳聖書で「天国」とか「御国」と訳されている場合の、英語は通常“kingdom of heaven"です。これは直訳すると、「天の王国」です。
kingは王、domは領域、領地です。天国とは、正確にいえば、「王の統治する領国」なのです。
そこでの「王(King)」は、創造主ゴッド(GOD)です。(その王国の相続権を与えられているのが、創主の独り子、イエス、というのが聖書の大原則です)
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民主国、共和国に生まれすむ我々にとって、王国は独特の存在です。
民主国における領地の所有者は、国民です。対して、王国では王です。
民主国での法は、人民が話し合い、利害を調整しあって造ります。対して、王国では「王から出た言葉」が法になります。
王は一方的・独裁的に政治を行います。だが、その目的は人民の幸福にあり、その幸福の大きいことが王の栄誉になります。
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天の王国の王である創造主は、全知全能です。だから民の幸福を完全に実現できている存在です。
人民に当たるのは、当初は天使でした。天使は、その幸福を願う「全知の王」の言葉(法)に従って生きるのが、最良の幸福の道でした。
後に、創主は我々の今住む地上に、人間を造ります。地上も本質的には天の王国の一部であります。だからここでも、天の王国の法に沿って生きるのが、最大の幸福の道となります。
<KINGDOM原理を人間に知らせようとする本が聖書>
これが、KINGDOM原理です。それから見ると、聖書というのは、この原理を人間に知らせよう、とする本といえます。
そして「知らされて従ったものには、王(創主)の子になる資格を与えよう」という意図もとに送られたメッセージを記録した本、見ることも出来ます。
ですから、聖書は、「天の王国のロイヤルファミリー(王室家族)になるためのノウハウ」を記した本ということも出来ます。
このカテゴリーでは、その観点から聖書の論理を、考えていきましょう。
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