「聖書は人間に永続確信をどう与えるか」の探求をしているのに、いつそれに入るのだ?
その疑問はもっともだが、それには、
①イエスの教えを知り、
②その各々が各場面で人々の心理にどう影響していくか、を見なければならない。
そして①のためには、イエスが教えの背景としている霊界理論を知っていなければならない。
彼はそれをいちいち説明してから話すということはしてないのだ。
それで今回も天使論で「天使の性格」について。
<軍隊組織に収納されている>
まず知るべきは、天使は軍隊の組織にて管理されていることだ。
イエスの次の言葉は、それを示唆している~。
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「剣をもとに納めなさい。剣を取る者はみな、剣で滅びます。
それとも、わたしが父にお願いして、12軍団よりも多くの御使いを、いま私の配下に置いていただくことが出来ないとでも思うのですか。」
(マタイによる福音書、26章52~54節)
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<「命令 ⇒ 服従」の行動原理>
軍隊では人は「命令 ⇒ 服従」のルールで行動する。
民間の会社などでは、「(話し合ったうえで)命令 ⇒ (理解したら)自発的に行動」という原理だ。
だが、軍隊は戦争用に作られた組織だ。
そんな悠長なことしてたら敵に勝てない。
「命令 ⇒ 服従」は最適な行動方式なのだ。
<即決裁判>
裁判も軍隊では独特だ。
命令に従わない違反者は裁判にかけられるが、それは即決裁判だ。
民間の裁判では、法に反した被告には弁護士がついて、検事と対座してくれる。
被告側、検事側おのおのが証人を出して事態について入念に説明する。
被告の「悔い改め(反省)の心」をも、裁判官は考慮したうえで、判決を出す。
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だが軍隊組織は機敏に行動せねば戦いに負けてしまう。
そこで軍事法廷では罪が提示されたら、裁判官は即決する。
被告には「悔い改め」の余地は許されていない。
そんなもの許していたら「命令 ⇒ 服従」システムは機能しなくなる。
敵前逃亡(戦場で怖くなって逃げ出すこと)の罪などは、反省しても即決死刑だ。
<天使の性格>
そうした集団で生きる天使は、軍人の性格を持っている。
だから彼らは~
①「命令 ⇒ 服従」の原理で行動する。
そして
②「悔い改め」の感情は持ち合わせていない。
イエスの教えの背景にはこうした霊界論理もある。
知っておくべきだ。
(続きます)
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