Sightsong

自縄自縛日記

浦安魚市場(8) めばる、鯛のあら、枇杷

2007-06-16 21:11:49 | 関東

最近、鯨の竜田揚げを食べたくなっていたが、妻に「肉だし、揚げ物だし」と反対された。
それで、旬のめばるがあちこちに置いてあったので、「池茂水産」で3尾。
それから、「金又」で、鯛のあら。その場で鱗を取ってもらい、かぶとを真っ二つに切ってもらった。豪快さに見とれていたら、横にいた他のお兄さんも買っていった。
魚市場外のアーケードが撤去されて入りやすくなったので、「須賀青果」で千葉の枇杷をおやつ用に買った。

めばるは普通煮付けにするみたいだが、1尾だけ塩焼にしてみた。味はちょっと物足りないから、こってりと煮付けるのには意味があったということがわかった。

鯛は昆布、葱の青い処と一緒にスープを取った。残りは身をほぐして、砂糖、潮、酒、醤油ととにかく炒り続けて、でんぶにした。身をほぐすのと、骨や鱗をとるのと、炒るのとに根気がいるが、何回分ものスープとでんぶができた。これで500円は安いと思う。ご飯にのせると堪らないのだった。

枇杷も旬。セザンヌが生きていたら、ビニールも描くのかなと馬鹿なことが頭に浮かんだ。


めばる 煮てさ、焼いてさ、食ってさ


鯛のあら 金色のスープとふわふわのでんぶ 旨い、旨過ぎる


枇杷 手をべとべとにして食う


「新基地建設に襲われる海とシマ。人々は闘う」 ルポにおける写真の力

2007-06-16 01:01:21 | 沖縄
沖縄において基地問題などを写真に記録してこられた山本英夫さんのスライド上映会(2007/6/15)。
金曜日のせいか行きにくい場所のせいか、参加者は極めて少なかった。
しかし、改めて、ルポにおける写真の力というものを感じた。

山本さんは95年の米兵少女暴行事件以来、沖縄を頻繁に訪れている。そのため、本人の眼と記憶とが提示され、実態を「感じる」とともに問題に移入することに誘導できるのだと思う。

狭く言えば、ヴァーチャルな体験としてのイマージュであるから、2日目の6/16(土)に足を運ぶか、次の機会に山本さんに披露してもらうしかない。しかし敢えて印象に残った断片を挙げると

●本土の巨大資本のホテルや米軍が私物化しているビーチを見て、相当な違和感を覚えること。実際、米軍はともかく、リゾートホテルはインフラ整備にしても他の財にしても本土に落ちるかもしれないことは記憶しておくべきだろう。
●先般撤去された、読谷の「象のオリ」近くでは、爆弾の破片がいっぱい見つかり、実際に「重い」こと。
●嘉手納や普天間をちょっと上から俯瞰すると、生活圏の隣に軍隊が居ることの歪みが見えてしまうこと。われわれは、フェンスをもはや「風景」化している、と言ってよいのだろうか。
●米海軍の艦船を、やはり風景の中に置くと、その黒い鉄の塊が無視できない大きさになってくること。
●辺野古での基地誘致の看板(「村興し、街づくりのチャンスです」「子や孫に職場を誘致」など)により、写真の中にいる通りすがりの人々と一緒にだまされてみる。
●「オカネ」ほしさに基地側についた方々の姿。
●辺野古で人々の無事を祈願し太鼓を独り叩く女性の姿。
●リボンのついたキャンプシュワブの鉄条網と、その向こうの美しい朝焼け。
(ここで『ホテル・ハイビスカス』を思い出すとどうか。)

このような取材は、山本さん自身が書いているように、「自分は何者なのか」を常に突きつけられるものなのだろうと推察させられる。