もう80歳を超えているジャズピアノの巨大な存在、ランディ・ウェストン。正直言って、全ての記録を聴こうと考えるほどの熱心な聴き手ではないものの、いくつも好きな作品がある。『SAGA』(Verve、1995年)はそのひとつだ。いまもまた聴いている。
自分にとって、この作品の目玉は、愛するテナーサックス奏者、ビリー・ハーパーの参加にある。「The Beauty of It All」や「Loose Wig」での粘っこく渋い音が堪らない。喜びに満ちたアルトとテナーの掛け合い「Saucer Eyes」も良い。あるバーの女性従業員の眼があまりにも大きかったので、このタイトルを付けたようだ。謎めいた「Casbah Kids」は、モロッコのカスバの迷宮を思わせて面白い。
90年代後半に来日したとき、仕事が忙しくて「神田TUC」に聴きに行くことができなかった。とても悔しい思いをしたが、2005年、神田明神で演奏したときには駆けつけることができた。スタンダード中心のピアノソロで、あまり(勝手に)期待したようなソウルフルな演奏ではなかったが、それでも満足だった。
神田明神のランディ・ウェストン、2005年 ライカM3、ズミクロン50mmF2、Tri-X、フジブロ2号
自分にとって、この作品の目玉は、愛するテナーサックス奏者、ビリー・ハーパーの参加にある。「The Beauty of It All」や「Loose Wig」での粘っこく渋い音が堪らない。喜びに満ちたアルトとテナーの掛け合い「Saucer Eyes」も良い。あるバーの女性従業員の眼があまりにも大きかったので、このタイトルを付けたようだ。謎めいた「Casbah Kids」は、モロッコのカスバの迷宮を思わせて面白い。
90年代後半に来日したとき、仕事が忙しくて「神田TUC」に聴きに行くことができなかった。とても悔しい思いをしたが、2005年、神田明神で演奏したときには駆けつけることができた。スタンダード中心のピアノソロで、あまり(勝手に)期待したようなソウルフルな演奏ではなかったが、それでも満足だった。
神田明神のランディ・ウェストン、2005年 ライカM3、ズミクロン50mmF2、Tri-X、フジブロ2号