Sightsong

自縄自縛日記

藤田敏八は恥ずかしい

2007-12-18 23:59:43 | アート・映画
藤田敏八の映画をまとめて3本観た。

秋吉久美子主演の『妹』、永島敏行主演の『帰らざる日々』、村野武範やテレサ野田が出る『八月の濡れた砂』だ。『妹』には、子供時代からのアイドル(勿論、『ウルトラセブン』のアンヌ隊員)、ひし美ゆり子がいい役で出ていたので儲けた気分である。

それにしても、どれも暑苦しく(みんな汗をだらだらかいている)、鬱陶しく、ぬるぬるしていて、乱暴で、馬鹿馬鹿しい。噴出祈願の悶々としたエネルギーが真っ当でなくニキビのように出てきている(そういえば、足立正生の映画『噴出祈願・15歳の売春婦』というのを観たことがある)。たぶんそういうものなので、観ていてやたらと恥ずかしい。

藤田敏八が梶芽衣子を使った『野良猫ロック・ワイルドジャンボ』、『野良猫ロック・暴走集団'71』、『修羅雪姫』も観たことがあるが、とにかくとほほ力が爆発しそうでしていなかった。梶芽衣子を観たかったので、文句を付けるつもりは毛頭ないのだが。

いま藤田敏八を追いかけて観ている人はどれくらいいるのだろう。アホらしくて、また何か観たい気分になるのだ。


これには『妹』のことは書いていなかった