あまりの寒さに、年末撮った沖縄の写真をプリントせずにいたのだが、週末ようやくこもった。お気に入りのモノクロ印画紙、フォルテのRCペーパーがハンガリー工場閉鎖により無くなったので、イルフォードのマルチグレードIV(光沢)を試してみた。先日、表面がサテンだかパールだかのつや消しを使ったら眠たい雰囲気になってがっかりしていたのだが、こちらはとてもよかった。ダイナミックレンジに余裕がある感じで、同様の性格を持つツァイス・ビオゴン35mmF2と組み合わせたのも正解だった。
本部町の備瀬にある有名なフクギ並木。肉厚な照葉はとても好きなので気分がいい。樹木に着生して、ふわふわの腐葉土を作り上げた上に育つオオタニワタリがあちこちにあった。葉の裏に胞子がびっちりついているものもあって、それは表からもわかった。不思議な植物で、少し気味が悪い。
あちこちと同じで、ここにも、白くて小さいシロバナセンダン草があった。戦後、米軍が持ち込んだといわれる外来種のようだ。
備瀬のフクギと根元のシロバナセンダン草 Leica M4、Carl Zeiss Biogon ZM 35mmF2、Tri-X、イルフォードマルチグレードIV(光沢)、2号フィルタ
フクギに着生したオオタニワタリ Leica M4、Carl Zeiss Biogon ZM 35mmF2、Tri-X、イルフォードマルチグレードIV(光沢)、2号フィルタ
フクギに着生したオオタニワタリ Leica M4、Carl Zeiss Biogon ZM 35mmF2、Tri-X、イルフォードマルチグレードIV(光沢)、2号フィルタ
表からみた胞子部分の拡大(フクギに着生したオオタニワタリ) Leica M4、Carl Zeiss Biogon ZM 35mmF2、Tri-X、イルフォードマルチグレードIV(光沢)、2号フィルタ