山口県の北西部に角島がある。豊北町は少し前までは豊浦郡に属していたが、合併により下関市の一部となっている。2000年に島まで架けられた角島大橋は、沖縄県の古宇利大橋ができるまで離島への橋として日本一の長さだった。橋の途中に奇妙な形をした鳩島があり目を奪われる。聞いた話では、橋ができてから便利になったが、知らない人がうろうろするので家に鍵を掛けるようになったのだという。
角島の対岸、本州側には、1970年代後半に原子力発電所建設の計画があった。ところが現地住民たちの反対運動により、計画は撤回となっている。その結果、山口県の北西部から南東部に計画がシフトし、上関町に計画されるに至っている。下の写真も、手前の本州側はひょっとすると田畑でなく原発だったかもしれぬ。
角島大橋と角島を望む Pentax MZ-S、FA★24mmF2.0、何かのカラーネガ
響灘も日本海も碧くとても綺麗な海だ。角島西端に立つ古い角島灯台に登ると、海がよく見える。灯台の建設に使われた石は、瀬戸内海に面した周南市・大津島の花崗岩であるらしい。大津島には人間魚雷「回天」の基地跡があるというが、足を運んだことはない。
灯台の下ではイカを焼いて売っており、その脇では、イカをくるくると電気で回転させながら干している。おそらくは干す効率と虫よけのためなのだろう。はじめて目にする器械で、感心して笑ってしまった。海辺では、女性たちがヒジキを拾っていた。
>> 映像(回転イカ干し器)
●参照
○長島と祝島 >> リンク