デイヴ・ホランドの最新作『Prism』(Dare2 Records、2012年録音)。
Dave Holland (b)
Kevin Eubanks (g)
Craig Taborn (p, Fender Rhodes)
Eric Harland (ds)
のっけからロック調。グルーヴという言葉の意味を実はよく理解していないのだが、クリシェを厚顔無恥に、しかもできるだけ厚かましく繰り出していけばいくほど高揚するグルーヴ感がある。ハーランドのドラムスもさることながら、ちょっと懐かしい感のあるユーバンクスのギターが鳴りまくってカッコ良い。
その中でテイボーンはピアノとフェンダーローズを自在に操り、御大ホランドのベースが、蝶のように、あるいはダンスのように、ひらりひらりと舞う。
引き締まっていて、かつ、発散し続けている音楽。円熟とはこのことか。
●参照
○デイヴ・ホランド+ペペ・ハビチュエラ『Hands』
○デイヴ・ホランドの映像『Jazzbaltica 2003』
○カール・ベルガー+デイヴ・ホランド+エド・ブラックウェル『Crystal Fire』
○ゲイリー・トーマス『While the Gate is Open』(デイヴ・ホランド参加)
○ジョン・サーマン『Unissued Sessions 1969』(デイヴ・ホランド参加)