デイヴ・リーブマンのDVD作品、『New Jazz Festival 1975』を観る。
1975年にドイツ・ハンブルグで開かれたジャズフェスでの演奏である。元はテレビ作品なのだろうか、最初にミヒャエル・ナウラ(ドイツのピアニスト)により、ドイツ語での紹介がなされる(ドイツ語だということがわかるだけで、意味はまったくわからない)。
Dave Liebman (ts, ss, fl)
Richie Beirach (p, key)
Frank Tusa (b)
Jeff Williams (ds)
Badal Roy (perc)
リーブマンのサックスは技巧を体現しており、熱演する様子を観ていると、ただただ感心する。ジョージ・ガゾーンやマイケル・ブレッカーらとともに大きなジャズサックスの潮流を創りあげた人物なのだろう、と勝手に思っている。当時の様子は知らないが、登場してきたときにはかなりの衝撃もあったのではないか。
しかし、これは紛うことなき「エクササイズ」である。感心はしても、それ以上に心が動かされることはない。勿論、素晴らしい。
70年代ということもあり、皆のファッションも場の熱気も面白い。リッチー・バイラークなんて、ヒッピー・ムーブメントを絵に描いたようないでたちである。
●参照
○デイヴ・リーブマン『Lookout Farm』、ジョージ・ガゾーン『Live in Israel』 気分はもうアスリート