六本木のBillboard Live Tokyoに足を運び、ロバート・グラスパー「Experiment」のライヴを観る(2015/6/3、1st)。
Robert Glasper(key, p)
Casey Benjamin(as, vocoder)
Earl Travis(b)
Mark Colenburg(ds)
何しろひと昔前のようなゴージャスなハコの中で、音楽の二次利用感が半端ない。まるで豪華なBGMだ。
グラスパーは両手でそれぞれキーボードとピアノとを弾き、ソロのラインはひたすらカッチョいい。ジャズという冠詞は要らない。フォーマットも新たな感覚のものであり、それぞれの楽器が見せ場で思い切りデモンストレーションしてみせる。ベンジャミンのヴォイスとサックスはバカバカしいほどエフェクトがかかっており、トラヴィスのベースはハコ全体を震わせる。コレンバーグの個人技もいい。
もっとも、わたしが聴きたいものは、それぞれの音のエッジが世界を次々に切り開いていくものであり、結果のみえた豪華さではない。そうでないと痺れない。
●参照
オーティス・ブラウン三世『The Thought of You』(グラスパー参加)