アネット・ピーコック+ポール・ブレイ『Dual Unity』(Freedom、1970年)を聴く。
Band A:
Paul Bley (syn, p)
Annette Peacock (b, vo)
Han Bennink (ds)
Band B:
Paul Bley (syn)
Annette Peacock (p)
Han Bennink (ds)
Band C:
Paul Bley (syn, p)
Annette Peacock (p, vo)
Mario Pavone (b)
Laurence Cook (ds)
何だか視てはならない禁断の園のようなのだが(カーラ・ブレイとスティーヴ・スワロウのように)、そんな下世話なことは置いておいても、音楽でもやはりアツアツである。ふたりでモーグのシンセサイザーを使って、たぶんあれこれと効果を試して、盛り上がっていたのだろうね。一聴してサイケデリックでもあるが、そんなウキウキ感も伝わってくる。
1曲目と2曲目ではハン・ベニンクが参加し、後ろでたいへんな勢いで叩きまくっている。しかし愛のシンセを前にしてはかれも脇役になってしまう。(アネットのベースは何だかよくわからないのだが。)
信頼感たっぷりで、未来志向的で、楽園的で、良いサウンド。
●参照
マリリン・クリスペル+ルーカス・リゲティ+ミシェル・マカースキー@The Stone(2015年)
ポール・ブレイ『Solo in Mondsee』(2001年)
ポール・ブレイ『Homage to Carla』(1992年)
ポール・ブレイ『Plays Carla Bley』(1991年)
ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』(1990年)
チェット・ベイカー+ポール・ブレイ『Diane』(1985年)
イマジン・ザ・サウンド(1981年)
ポール・ブレイ『Barrage』(1964年)
ポール・ブレイ『Complete Savoy Sessions 1962-63』(1962-63年)