パウル・ローフェンス+パウル・フブヴェーバー+ジョン・エドワーズ『PAPAJO』(EMANEM、2002年)を聴く。
Paul Lovens (perc, saw)
Paul Hubweber (tb)
John Edwards (b)
各々が自分の楽器を演奏する即興であることはもちろんだが、それにとどまらない感がある。
擦れる音においても、撥ねる音においても、展開によって、ジョン・エドワーズのコントラバスがローフェンスのパーカッションにシンクロし、また逆もある。コントラバスがパーカッシブだとして、パーカッションだって周波数域が狭いパルスだけでなく、大きな響きをもっているわけである。同様に、パウル・フブヴェーバーのトロンボーンも様々な擬態を行い、様々な動物に化けている。
本盤は2002年の記録だが、2015年にも同じトリオで演奏している(>> 動画)。ローフェンスはいまもワイシャツにネクタイで叩いているんだな。
●パウル・ローフェンス
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ『ライヴ・イン・ベルリン』(2008年)
シュリッペンバッハ・トリオ『Gold is Where You Find It』(2008年)
高瀬アキ『St. Louis Blues』(2001年)
シュリッペンバッハ・トリオ『Detto Fra Di Noi / Live in Pisa 1981』(1981年)
シュリッペンバッハ・トリオ『First Recordings』(1972年)
●ジョン・エドワーズ
エヴァン・パーカー+ジョン・エドワーズ+クリス・コルサーノ『The Hurrah』(2014年)