Sightsong

自縄自縛日記

ラヴィ・シャンカール『In Hollywood 1971』

2017-10-25 07:24:16 | 南アジア

ラヴィ・シャンカール『In Hollywood 1971』(Northern Spy Records、1971年)を聴く。

Ravi Shankar (sitar)
Alla Rakha (tabla)
Kamala Chakravarty (tanpura)

2016年の発掘盤2枚組である。てっきりハリウッドの大ホールでのコンサートかと思ったのだが、そうではなく、ハリウッドにある自宅でのプライヴェート・コンサートだった。

ラヴィ・シャンカールのサウンドにはゆったりとたゆたう大河のような印象によって瞑想に誘うものがあるが、この演奏は大観衆のそのようなイメージに応える必要がなかったからか、テクニックをアグレッシブに繰り出しまくるセッションとなっている。

開放弦のタンプーラが意識下にもぐりこみ朦朧とさせられる中で、シタールとタブラがひたすら攻める。速度は右肩上がり、どこまで耐えられるのかというスリルはあるがかれらの演奏はまったく破綻しない。文字通りの超人である。

●ラヴィ・シャンカール
ラヴィ・シャンカールの映像『Raga』(1971年)
スリランカの映像(6) コンラッド・ルークス『チャパクァ』(1966年)