ジェイミー・ブランチ『Fly or Die』(International Anthem Recording Company、-2017年)を聴く。
Jaimie Branch (tp)
Tomeka Reid (cello)
Jason Ajemian (b)
Chad Taylor (ds)
Special guests:
Matt Schneider (g)
Ben Lamar Gay (cor)
Josh Berman (cor)
先日マタナ・ロバーツのステージにおいてはじめてジェイミー・ブランチのプレイに接した。隣のピーター・エヴァンスのトランペットにまったく引けを取らず、かれよりも張りがあってファンファーレのようにも感じてしまう、新鮮な音色だった。
本盤でもその勢いや鮮やかさが炸裂している。チェロとベース、さらに活力のあるチャド・テイラーのドラムスに乗って、タイトルのように空を飛翔する。真ん中の「leaves of glass」ではコルネットが入るのだが、逆に急に無風地帯になったかのような感覚がある。そして最後の「... back at the ranch」では、おそらくジェイミー自身の「Meanwhile, back at the ranch」との囁きからギターソロで締めくくられ、余韻を残す(Branchとranchをかけたのだろうか)。
ジョアン・ランダースのレビューでは、このサウンドを色彩や絵画に見立てている。それも納得できる鮮やかさである。
この先、ジェイミーががんがん出てくる予感。
●ジョアン・ランダース
マタナ・ロバーツ「breathe...」@Roulette(2017年)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/9/1)