Sightsong

自縄自縛日記

サインホ・ナムチラックとサックスとのデュオ

2018-09-16 10:30:22 | アヴァンギャルド・ジャズ

今年久しぶりに来日するサインホ・ナムチラック。彼女がサックス奏者とのデュオで録音したディスクは、わたしの知る限り3枚ある。

姜泰煥+サインホ・ナムチラック『Live』(Free Improvisation Network Record、1993年)
サインホ・ナムチラック+ネッド・ローゼンバーグ『Amulet』(Leo Records、1992-1995年)
エヴァン・パーカー+サインホ・ナムチラック『Mars Song』(Victo、1996年)

それぞれサックス奏者の個性があらわれていて面白い。ネッド・ローゼンバーグのドライなフラグメント、エヴァン・パーカーの奔流、姜泰煥の情の濁流。とりわけサインホがその声の多彩さをもっとも発揮し、共演としてももっとも高水準なものは、姜泰煥との共演盤だと思っている。

しかし、最近の作品を聴くと、サインホの声は、これらの作品において聴ける突き刺すようなものではなく、もっと熟してまろやかなものになっているのではないかと感じる。ライヴが楽しみだ。

Kang Tae Hwan 姜泰煥 (as)
Sainkho Namtchylak (vo)

Sainkho Namtchylak (vo)
Ned Rothenberg (as, bcl, shakuhachi)

Evan Parker (ss, ts)
Sainkho Namtchylak (vo)

●サインホ・ナムチラック
サインホ・ナムチラック『Like A Bird Or Spirit, Not A Face』(2016年)
サインホ・ナムチラック『TERRA』(2010年)
サインホ・ナムチラックの映像(2008年)
モスクワ・コンポーザーズ・オーケストラ feat. サインホ『Portrait of an Idealist』(2007年)
テレビドラマ版『クライマーズ・ハイ』(2003年)(大友良英+サインホ)


「ノイズ・アセンブリー」とは何か?——AMFと台北アート・フェスティバルに見る音楽/美術の最新動向@三鷹SCOOL

2018-09-16 09:54:27 | アヴァンギャルド・ジャズ

せんがわ2018でピーター・エヴァンスらのパフォーマンスを観て、少しかれと話をして、三鷹のSCOOLに足を運んだ(2018/9/15)。

先日台北において、アジアン・ミーティング・フェスティバル(AMF)のひとつとして、ノイズ・アセンブリー(Noise Assembly)と題した音楽祭が開かれた。この日は、細田成嗣、金子智太郎、dj sniffの3氏によるその報告会。

詳細はいずれ何かの形になるのだろうと期待する。知らない分野の話でとても面白かった。