Sightsong

自縄自縛日記

スズキイチロウ+北沢直子+磯部ヒデキ@東向島プチローズ

2018-09-09 10:53:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

東向島のプチローズ(208/9/8)。

Ichiro Suzuki スズキイチロウ (g)
Naoko Kitazawa 北沢直子 (fl)
Hideki Isobe 磯部ヒデキ (b)

スズキイチロウさんには、先日齋藤徹さんのライヴでお会いした。音楽家であることは勿論だが、写真の腕前も素晴らしいのだ。今回カメラ(Fuji X-E2)を見せあって、装着しているレンズまで一緒で笑ってしまった。なおベーシストのMaresukeさんも同じカメラをお使いである。

ファーストセットは、偉大なピアニストたちの難曲集ということで、「Maiden Voyage」と「Speak Like A Child」(ハービー・ハンコック)、「It's A Dance」(ミシェル・ペトルチアーニ)、「How Deep Is The Ocean」(スタンダードだがビル・エヴァンス枠)、「Prizm」(キース・ジャレット)、「La Fiesta」(チック・コリア)。

確かに難しそうで、それが演奏者たちの表情にあらわれてもいた。それはそれとして、やっぱり良い曲ばかりである。そもそもハービー以外の「Speak Like A Child」なんてはじめて聴いた。「La Fiesta」だって、どうしても滑空するカモメの姿を想像してしまう。

ここで北沢直子さんのフルートがとても印象的で、ときに不敵な笑みを浮かべて、フルートを振っては急ダッシュを見せたりして凄くアグレッシヴ。ときに息遣いと声を音色に活かす。ときに馥郁として揺れる。

スズキさんと磯部ヒデキさんとの呼吸は抜群に合っていて、複雑な曲ということもあってか、ギター音の拡がりと、ふたりのやりとりからも目が離せなくなる。

セカンドセットは、「あなたに夢中」、「Draw」、「ほぼブラジル」、「Return」、「Far East」、「いつかどこかで」というスズキさんのオリジナル。これもまた複雑な展開を持つ良い曲ばかりだった。アンコールは「Oleo」。

演奏の前後に、スズキさんから、渋さ知らズ、廣木光一さん、市川りぶる、齋藤徹さん、cooljojo、ご自身の闘病のこと、カメラの話などを伺った。そうこうしているうちに、お店の方からお寿司やイカの煮つけやピザをご馳走になってしまった(ありがとうございます)。近所のお年寄りもたくさん来ていたりして、実にいいお店だった。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4