Sightsong

自縄自縛日記

山本精一+橋本孝之@大久保ひかりのうま

2018-09-03 23:39:55 | アヴァンギャルド・ジャズ

大久保のひかりのうまにて、山本精一・橋本孝之デュオ(2018/9/3)。

Seiichi Yamamoto 山本精一 (g)
Takayuki Hashimoto 橋本孝之 (as, harm)

「橋本孝之の音」とは違うように思えた。これまでに体感したそれは、孤立する何者かが生命を得てその苦しさに身悶えするような物語を孕んでいた。今回はそのようなものではなかった。

隣の山本精一により時間も物語も分断されたからかもしれないと思ってみる。山本さんのギターは、何のためらいもなく、流れに断絶を持ちこみつつ、一方で時間の流れが止まることを断固として拒否するようなものだった。そこには連続性や慣性への拒絶が感じられた。すなわち、おのれのイノチも向こうに追いやろうとするということである。簡単にいえば殺気である。

従って、その覚悟を共有する橋本さんのサックスにもハーモニカにも、同一者の語りではありえないことによる殺気があった。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●橋本孝之
#167 【日米先鋭音楽家対談】クリス・ピッツィオコス×美川俊治×橋本孝之×川島誠
特集 クリス・ピッツィオコス(2017年)
Psychedelic Speed Freaks/生悦住英夫氏追悼ライヴ@スーパーデラックス(2017年)
第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま(2017年)
内田静男+橋本孝之、中村としまる+沼田順@神保町試聴室(2017年)
橋本孝之『ASIA』(JazzTokyo)(2016年)
グンジョーガクレヨン、INCAPACITANTS、.es@スーパーデラックス(2016年)
.es『曖昧の海』(2015年)
鳥の会議#4~riunione dell'uccello~@西麻布BULLET'S(2015年)
橋本孝之『Colourful』、.es『Senses Complex』、sara+『Tinctura』(2013-15年)


ネバダ、アリゾナ、カリフォルニア、2018年8-9月

2018-09-03 07:50:00 | 北米

1年ぶりのアメリカ。とはいえ、この5月にはNYに行くつもりだったのに急病でキャンセルしたのだ。西部ははじめてだ。

内陸地は乾燥していて、鼻の中がかぴかぴになる。みんな無理に洟をかんで血が出たとか言っていた。ネバダの隣、カリフォルニアのデスバレーを見るとその過酷さがわかる。ネバダとアリゾナの両州にまたがるミード湖とフーヴァーダムは、大恐慌のあとのニューディール政策で建造されたものであり、荒野と岩山の中にいきなり巨大な人造湖とアーチ式ダムが現れると威圧されてしまう。一方シエラネバダの山間地にはタホ湖があり、周囲の川も含めて実に清冽で気持ちが良い。

こんな場所にラスベガスのような不自然な街があるのは、大陸横断の要所だったからである。やがて19世紀後半には大陸横断鉄道が作られてゆく。リノでそれを見ると狭軌であり、やはりアメリカは自動車移動の国。

灌木の植生がどんどん変わる

エイリアングッズの店

ロズウェル事件で墜落したUFOの残骸のレプリカ(10ドルで買った)

デスバレー

浸食地形

デスバレーに通じる道

太陽熱発電

太陽熱発電

そのへんのハンバーガー

温度計

フーヴァーダム

フーヴァーダム

ミード湖(水位が低い)

向こう側のラスベガス

カジノの空

リノ

リノの大陸横断鉄道の名残

フォーチュンクッキーから出てきたメッセージ(まだ届かない)

30オンスのステーキ

リブ

デニーズの朝食

古いトロッコ列車の跡

シエラネバダ

River Runs Through It

タホ湖

タホ湖

ホームパーティ

Nikon P7800、iphone


清原和博『告白』

2018-09-03 07:32:00 | スポーツ

清原和博『告白』(文芸春秋、2018年)を読む。

この人には野球や自分の周囲のこと以外がまったく見えていなかったのだな、ということを再確認するに過ぎない内容。

それでも興味深いことがあった。ライオンズ時代にはバランスの取れたバッティングを指向しているように思えていたが、実際のところ、本人は、より遠く飛ばすこと、ホームランを打つことばかりを願っていた。ジャイアンツに移籍したシーズン後半の荒々しいバッティング、日本シリーズで病み上がりの松坂大輔から打ったホームラン、あのようなものが本人の理想像だったのだ。

●参照
『Number』のホームラン特集(2013年)
『Number』の「決選秘話。」特集(2011年)
『完本 桑田真澄』(2010年)
『Number』の清原特集、G+の清原特集番組、『番長日記』(2009年)
山際淳司『ルーキー』(1987年)