稲毛のCandyにおいて、ジョン・ラッセルと豊住芳三郎とのデュオ(2018/9/23)。
John Russell (g)
Sabu Toyozumi 豊住芳三郎 (perc, 二胡)
豊住さんのプレイを観るのは久しぶりだ。特にこのようなインプロであると、意図的に演奏スタイルやグルーヴの慣性・連続性が断ち切られている。いや断ち切るというと嘘かもしれない。その分断工作の意図は明には見せず、端から分裂的である。
従って、豊住さんの動きからは目が離せない。重力の利用も跳躍もあった。慣性と連続性がないということは終わり方への執念もまたないということであって、3回の演奏すべて、ラッセルとの間合いの一瞬を読んでいきなり止める。これは見事だった。
ラッセルはこの日も柔らかく這うようであり、インプロの音はギターの胴体にへばりついていた。特に、弦の粘り気が活かされているように思えた。
●ジョン・ラッセル
「響きの今」(ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、ピーター・エヴァンス、秋山徹次)@両国門天ホール(2018年)
ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、すずえり、大上流一、石川高、山崎阿弥@Ftarri(2018年)
豊住芳三郎+ジョン・ラッセル『無為自然』(2013年)
ドネダ+ラッセル+ターナー『The Cigar That Talks』(2009年)
『News from the Shed 1989』(1989年)
ジョン・ラッセル+フィル・デュラン+ジョン・ブッチャー『Conceits』(1987、92年)
●豊住芳三郎
謝明諺『上善若水 As Good As Water』(JazzTokyo)(2017年)
ブロッツ&サブ@新宿ピットイン(2015年)
豊住芳三郎+ジョン・ラッセル『無為自然』(2013年)
豊住芳三郎『Sublimation』(2004年)
ポール・ラザフォード+豊住芳三郎『The Conscience』(1999年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『滄海』(1976年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『新海』、高木元輝+加古隆『パリ日本館コンサート』(1976年、74年)
豊住芳三郎+高木元輝 『もし海が壊れたら』、『藻』(1971年、75年)
富樫雅彦『風の遺した物語』(1975年)