ビョーク『Utopia』(One Little Indian Records、2017年)。
アナログで買ったあとにさらりと聴いただけだったことを思い出し、あらためて聴きなおした。
別離のあとの『Vulnicura』から気持ちを引きずってはいるものの、痛々しさが消えて、より開かれた雰囲気になっている。これには、『Vulnicura』がストリングスを多用していたのに対し(もっとストリングスを引きたてた『Vulnicura Strings』や『vulnicura live』さえもあった)、もっとフルートやエレクトロニクスの貢献を増やしたこともあるのかもしれない。
どちらかと言えば、切実さがいくつもの名曲となって結実した『Vulnicura』のほうが好きである。それでも、言葉ひとつひとつの発音を手でなぞりながら歌うようなビョークの声は、とても魅力的だ。
●ビョーク
Making of Björk Digital @日本科学未来館(2016年)
ビューティフル・トラッシュ『Beautiful Disco』 アルゼンチンのビョーク・カヴァー(2015年?)
ビョーク『vulnicura live』(2015年)
ビョーク『Vulnicura Strings』(2015年)
ビョーク『Vulnicura』(2015年)
MOMAのビョーク展(2015年)
MOMA PS1の「ゼロ・トレランス」、ワエル・シャウキー、またしてもビョーク(2015年)
ビョーク『Volta』、『Biophilia』(2007、2011年)
ビョーク『Vespertine』、『Medulla』(2001、2004年)
ビョーク『Post』、『Homogenic』(1995、1997年)
ビョーク『Gling-Glo』、『Debut』(1991、1993年)